茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (50) ソリハシシギ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

くちばしが反っているからソリハシシギ
暖かい国を目指す旅の途中で柳島の海岸に寄りました

 小さな体に、長く上に反った嘴(ハシ くちばし)が特徴のシギ。
春と秋の渡りの時期に見られる。
主に干潟、砂浜などで見られ、ゴカイ、昆虫類、甲殻類などを捕食する。
人などが近づくと、飛び立たないで素早く走り去る。
Wikipediaに次のよう書いてあった。
「ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカ大陸から、インド、東南アジア、オーストラリアの沿岸部で冬を越す。
日本で見られる数は多くないが旅鳥として各地に現れる。春は4-5月ごろ北へ渡る途中に渡来し、秋は8-10月ごろ南へ渡る途中渡来する。秋の方が個体数が多い。」
小さな体でずいぶん遠い旅をするようだ。

何かをとらえた
えさをさがす
砂地にいると、周囲の小石やゴミに紛れて目立たない

photo & report 杉山 全

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (49) スズメ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

人間の生活のそばにいて、身近でなじみ深いが警戒感は強い。
小笠原諸島を除く全国に分布し、人家周辺や都市公園などに生息する。
雑食性で主に種子を食べるが、繁殖期には昆虫類も捕食する。人工建造物の隙間や樹洞に営巣し、巣箱も利用する。

仲間と一緒に餌をさがすスズメたち
砂場で砂浴びをして、シジュウカラのように水浴びはしない

小学生の低学年のころ、スズメを取るに二つの仕掛けがありました。
両方とも今考えるとごく簡単なのですが、言葉で説明すると難しい。
一つは「バッタリ」というやりかた。ぐるぐるとねじったクズやアケビのツルの戻る力を利用して、小さな網の袋をおっかぶせる式です。移動式で、落ち穂がある田んぼなどに持っていって仕掛けました。
もう一つは「ワナ」と呼んでいました。これは地面に固定するもので、細竹や生の木の枝を突き立てて曲げて、そこから延びるトメに挟んだ餌を、スズメなどがついばむとき外れるようにして、その回復力で挟み込む式です。こちらはヤブの中のちょっとした空き地などに仕掛けます。
両方とも、上手ヘタがありました。私は、どうも成功した記憶がないのです。上手な仲間の得意顔がとてもうらやましかったです。60年くらい前のことです。  〈編集子〉

photo 杉山会員
report 杉山会員・編集子

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茅ヶ崎の野鳥たち  南部の海辺編 (48)スズガモ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

オス

キンクロハジロ〉良く以ているが、スズガモには冠羽がない。
冬鳥として最も渡来数が多いとされる海ガモ。東京湾周辺では約2万羽の大群が見られる。
海水域を好む傾向があり、潜水して貝類などを食べる。
Wikipediaに「頭から水中に1分近く潜ることもある。貝類を採食する時は、貝殻ごと丸呑みにし砂嚢(砂肝)で消化する。このため、体内に強力で大きな砂嚢を持っている。」と書いてある。

潜水して餌の貝類を探す
さあ 飛び立とうか

photo & report 杉山 全

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (47)シロチドリ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

シロチドリ

柳島海岸で撮影した。
干潟や河口などに生息し砂浜を好む傾向がある。
単独または数羽の群れで見られる。
動物食で、ゴカイや昆虫を捕食する。

Wikipediaに次のように紹介してあった。
餌を捕るときはジグザグとした移動と静止を織り交ぜて素早く獲物に詰め寄り捕食する。

砂地に浅い窪地を掘って産座に小石や貝殻などを敷いた巣を作り、日本では4–7月に1回に3個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は23–29日。

親は巣に外敵が近づくと翼を広げて身を屈め傷ついた振り(擬傷)をして巣から離れ、外敵の注意を巣から反らす。雛はその間じっとして動かず、保護色により周囲の小石と区別がつきづらくなる。

これらのことは〈コチドリ〉共通している。

photo & report 杉山 全

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (46)ジョウビタキ

茅ヶ崎の西南部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。
生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  (杉山 全)

オス(向かって左)とメス
ジョウビタキのオス、メスは羽の色が違うので見分けやすいです。オスは黒い部分が多く、おなかは褐色、メスは全体に茶色っぽく、色が薄い。
「チベットから中国東北部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、非繁殖期は日本、中国南部、インドシナ半島北部へ渡りを行い越冬する。」とWikipediaに書いてありました。
しかし、柳島でペアでいるところが見られたということはどういうことでしょう。しかも1月に撮影ですから、非繁殖期です。オス、メスが並んだのは偶然でしょうか。  

冬になると我が家の庭に、センリョウなどの実を求めて飛んでくる。
平地林から低い山地、都市の公園、人家の庭などに生息し、比較的明るく開けた環境を好む。
昆虫類、植物の実などを食べる。

オス
メス

編集者の庭にもよく来ます。
庭に立てた竹の棒の先などに止まっています。
飛んでくる時間もだいたい同じです。

なにがうれしいのか、楽しそうにさえずっているメス

「北部丘陵編」のジョウビタキはこちら

photo & report 杉山会員

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