茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (43)コチドリ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。 生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

目の周りの黄色いリング、首の周りの黒い首輪、細くて長い足、これらがコチドリの特徴

黄色いアイリングが目立つ、日本最小のチドリ。
柳島海岸やしおさい公園などで見かけた。
水田や河川など主に淡水域の水辺に生息し、砂れき地や埋立地の地上に営巣する。
地上を歩きながら昆虫類を捕食する。
巣立ったヒナを連れているときなどに天敵が近づくと、親鳥はヒナを守るため、自らが傷ついているかのように,天敵の注意をひきつける擬傷(ぎしょう)行動を見せる。

シロチドリへ

痛テテ 痛テテ… 痛テテ 痛テテ…
(怪我しているまねだけどネね)
歩けないョー 飛べないョー
(これもまねごとだけどネ)

子どもを救うためには必死なんだヨ
こんな砂地や河原の砂利の上に住んでいます
砂利の中にいると見つけにくいでしょう
保護色よ
私はこんな中で卵を産んで子育てします
また目が合いましたね

千鳥の季語は冬。
しかし、チドリの仲間は暖かい季節に日本に渡って来てこどもを育てる。

「青い月夜の浜辺には 親を探して鳴く鳥が
 波の国から生まれ出る ぬれた翼の銀の色…」(童謡 浜千鳥)

「ちんちん千鳥の啼く夜さは 啼く夜さは
 硝子戸しめてもまだ寒い まだ寒い…」(童謡 ちんちん千鳥)

歌にうたわれる千鳥は、哀しいメロディーで寒い夜を思わせる。

千鳥のイメージは、冬、夜、寒さ、寂しさ。
しかし実際のチドリは夏の鳥。

photo & report 杉山会員

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