相模 修験道の聖地を訪ねて 9-石仏3種- (目次)

9-1 烏天狗像のサイノカミ(塞の神)
9-2 湘南七庚申 日本最初の青面金剛塔(庚申塔) (掲載途中)
9-3 龍前院型三猿塔(庚申塔) (現在未掲載) 

ここでは修験道から離れて、県内外・市内外の特徴ある石仏を3種類紹介しよう。

まず、カラス天狗像のサイノカミ(塞の神)。
町田市成瀬にだけに3基が見つかっている。像はどれも背に羽根を持ち一目でそれと分かる。「祭神」の刻銘は「さいのかみ」と読む。なぜこのような形のサイノカミが出来たのか、謎の石仏である。

二つ目は平塚・茅ヶ崎・藤沢・寒川に7基ある4本腕の青面金剛塔(しょうめんこんごうとう)。7基は平成18年2月に県有形民俗文化財に指定された。庚申塔に青面金剛が現れる初期のもので、これも謎の石仏である。

三つ目。市内浜之郷の龍前院に、見ざる・言わざる・聞かざるの三猿を彫刻する明暦3年(1657)銘の塔があり、茅ヶ崎市重要文化財に指定されている。この塔はいくつかの特徴があり、「龍前院型三猿塔」と呼ばれている。この型の三猿塔は路傍の石仏の中では比較的早い時期に現れ、茅ヶ崎市の近辺に十数基見つかっている。


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