2020年5月7日(木)晴
昨日は上空を寒気が通過したそうで、夕方から雷雨でした。
今日は五月晴れのいい天気。しかし風が強いです。
満月。太陽が沈むと東の空に月があがると、天気予報の伊藤さんがいっていました。
我が家に地続きの雑木林の大木が切られて、空が大きくなりました。月がみえるかな。
大澤真幸さんの「コロナウィルスがここまで広がったのは『グローバル資本主義』という社会システムが抱える負の側面、リスクが顕在化したから」という見解を紹介しました。〈5月6日「こんにちは!花たち シラン(紫蘭)」の中で〉
では、グローバル資本主義は、このコロナ混乱でどのような影響を受けるのか?
2020年5月5日(火)の朝日新聞朝刊に次のような記事がありました。元の文章を切り詰めながら紹介します。
グローバリズム さらに失速
(ドイツの社会学者ヴォルフガング・シュトレーク氏に聞く。聞き手・江渕崇)
①リーマンショック後、今も大不況に匹敵する不況が世界を覆っている
・債務は爆発的に増え、中央銀行は資産を急激に膨らませ、ゼロ金利に依って資産価格は高騰。
・格差は広がり続け、米国では大多数の家計がその日暮らし。
→ ウイルス危機は、元から抱えてきた矛盾をさらに深刻にしている。
②各国はモノやヒトの動きを国境で止めようとしている
→ 様々な形をとった保護主義が、世界でさらに高まっていくだろう。
世界の貿易はリーマンショック(08年)以来伸び悩んでおり、グローバリズムは勢いを失う。世界経済はブロック化が進む。
③巨額の財政支出と金融緩和に頼らざるを得ない
→ これがどれだけ持続可能なのか、どのような終わりを迎えるのは誰も知り得ない。
④大恐慌後(1930年代)後、米国はニューディール政策で資本主義を立て直した
→ 1930年代と今が決定的に違うのはジョン・メイナード・ケインズ(恐慌克服の理論的支柱)がいないということだ。
⑤世界での米国の地位はどう変わるか
→ 唯一の超大国として振る舞うことはできなくなる。ドルが持ってきた特権を失う。その結果、(米国は)金融危機やウイルス危機を超える国内的な危機につながるだろう。
私(石野)は思うのです。
グローバリゼーションが逆ブレすると、過激な排他的ナショナリズムが出現する。現に、今、世界ではその兆候が見えています。
するどいカミソリの刃の上を歩いているような感じです。
真っ暗な中を、ヒヤヒヤしながら歩いています。
しかし
盛りと咲いた花たちが終わりを迎え、また新しい植物が芽を出してくる。
どんなトマトがなるのかナ~ どんな色のアサガオが咲くのかナ~
photo & report 石野治蔵
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