写真展を開きました。

毎年行われる茅ヶ崎市民文化祭に参加しての写真展示です。
(画像をクリック)

会場は茅ヶ崎市民文化会館の第1展示場
今年から 茅ヶ崎、みんなのアートフェス2022 という形に変わりました。

写真は三つの部門に分けて展示しました。
第1部門は 史跡・文化財調査の様子


第2部門は 相模川河口近辺の野鳥たち

第3部門は 柳島海岸から見た風景

市民文化会館 第1展示室

会場で配布したパンフレットです。
クリックするとPDFファイルが開きます。

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4日間の開催でしたが大勢の方に見て頂きました。
ご来場、ありがとうございました。

photo & report hirano

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茅・郷土会勉強会 Study Room 加藤幹雄さんのお話「中島村の領主 山岡氏について」

2021.10.19(火曜日 午後)
うみかぜテラスで行いました。

コロナウイルスの感染が次第に小さくなってきました。
このことを首を長くして待っていました。
コロナ蔓延のために8月の勉強会は中止したので、今年度やっと2回目の催しでした。

郷土会では2017年の4月から、「丸ごと博物館の会」と一緒に、市内 中島の歴史を調べています。今、原稿をまとめる段階ですが、歩みは遅く、「まだできないのか!」と言われています。
江戸時代、中島村の領主だった山岡氏について「丸ごと博物館の会」の加藤幹雄さんが説明してくださいました。

確保した会場は、コロナ対策として収容人数を18名に限定されています。何人集まってくれるかヒヤヒヤしながらの開会でしたが、スレスレでOKでした。

加藤さんが準備された資料の主なものは
①『寛政重修諸家譜』に掲載されている山岡家々譜の全てのコピー
②東京の山岡家に家蔵されている「先祖書」。これはまだ活字になってなくて、茅ヶ崎市が保管するマイクロフイルムを、山岡家から了承を頂いてその一部を解読したもの
③山岡家が開基になっている市内浜之郷の龍前院に残る山岡家代々の墓石資料。郷土史家の故山口金次さんの研究成果も取り込まれていた。
④そのほか、江戸時代の旗本、御家人、大名などの職制、装束などの資料。
などなどでした。

加藤さんは 『寛政重修諸家譜(寛政譜)』 の山岡家歴代の記載を読みながら次の様に話されました。
◎3代山岡景長(中島・浜之郷村領主としては初代)が天正19年(1591)に中島村(80石)と浜之郷村(220石)を宛行(あてが)われたことから山岡家と茅ヶ崎との関係が始まる。
◎寛政譜には12代山岡景風まで記されている。その後の13代景命、14代景良、15代景行(太郎)については「先祖書」の記載を紹介する。
◎3代山岡景長の弟、景正は寛政譜に「兄(景長)の采地(領地)の相模国遠蔵村(浜之郷村のこと)に住す」とあるが、今まで茅ヶ崎では景正について不明とされていた。今回、龍前院に祭られている一族の墓地を調べ、その墓石を発見した。(編集者注記 これは快挙と言えます。)

茅ヶ崎の殿様の一人である山岡氏について深く勉強することができました。

photo & report 平野会員
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茅・郷土会Study Room 名取龍彦会員 「茅ヶ崎純水館の話 partⅡ」 2021.7.20(火)

たくさんの資料を持参して説明

昨年の12月15日におこなった「茅ヶ崎純水館のはなし」に続くpartⅡです。
partⅠでもたくさんの生糸の糸取り道具などを並べてお話しされました。
今回はチラシ・本・グラフ・写真集など、印刷物や手書きの資料を持参されました。
名取さんはこの形式で行う自分の催しを「名取移動博物館」と名付けています。

当日配布のレジュメ

上の表は当日配られた発表要旨です。クリックすると拡大して見ることができます。
向かって左欄はこの日計画した3時間の配分。右欄は話の要点。
持参の資料を参加者全員で見ながらの説明を第一部とし、第二部は茅ヶ崎純水館のオーナー小山房全(こやまふさもち)の生家 工藤家の話でした。ここで時間がなくなり、養子先の小山家の話は割愛となりました。
持参された資料はリストによると119点。
江戸時代のものでは上垣守國の「養蚕秘録」上・中・下三冊の和綴じ本。アメリカのチニー絹物製造会社が、茅ヶ崎純水館の絹糸の品質を検査し、極めて良質と判定した「試験報告及び成績表」(和文)、養蚕教科書や誰かが記した養蚕日誌などもありました。

これも重要資料の一つです。昭和17年3月に発行された『房全追憶録』。
房全の七周忌に非売品として作られたもので、房全と純水館茅ヶ崎製糸所の基本図書といわれており、関係者や親族が追悼文を寄せています。

それにしても名取さんは一人でこれほどの量の、質の高い資料をよくぞ集められたものだと感心しました。

今回触れることが出来なかった事柄を含めて、時期はまだ未定ですが、茅ヶ崎純水館の話partⅢに続きます。

茅ヶ崎郷土会から

今、茅ヶ崎郷土会はコロナ禍を避けるためにほとんどの事業を中止しています。
勉強会StudyRoomも、昨年の12月に行って半年ぶりの企画でした。
7月になって東京都を始め神奈川県も感染者数が増えてきたので、予定どおり実施するかどうかを迷いましたが、参加者数を絞ることなどの感染対策を厳密にしたうえで開くことにしました。
従来、勉強会StudyRoomは会員外の視聴希望者にも門戸を開いているのですが、コロナ禍の中では会員に絞っています。
今回は会員へのPRもこのホームページのみとしました。
講師の名取会員と、会員外で参加希望された方への期待に応えることができませんでしたが、どうぞご理解をお願いいたします。
1日も早く、いつものスタイルで事業を行うことができるようになることを願っています。

photo & report 平野会員

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茅・郷土会Study Room 名取龍彦さん「シルク製糸会社 茅ヶ崎純水館のはなし」 2020.12.15(火)

フェイスシールドを付けて、講師 名取龍彦さんの熱の入ったお話し。
手に掲げているのはミゴボウキ。稲わらの穂先で作ってある。蚕の繭から糸を引き出すとき、繭を鍋で煮ながら、これを突っ込んで、糸口をさがす。

2020年度3回目の 茅・郷土会Study Room。
 「丸ごと博物館の会」と共催でおこなっています。
 コロナ禍を避けるために会員のみ対象として実施しました。

会場 うみかぜテラス 多目的室B
時間 12時~14時

お話しは 名取龍彦さん
テーマは 「糸もつくるが 人もつくる」―純水館茅ヶ崎製糸所館主 小山房全(ふさもち)―(その1)
(茅ヶ崎に大正6年から昭和12年まであった製糸工場 茅ヶ崎純水館とその経営者 小山房全について)

今回を1回目として、茅ヶ崎純水館と小山房全の話を 全部で3回に分けるという、講師 名取さんの計画です。
2回目・3回目は2021年度の実施になるでしょう。まだ日取りと場所が未定です。

今回のお話しは ①蚕から糸を取ること、②明治時代から大正にかけて輸出のトップだった製糸産業のこと、③茅ヶ崎にあって高品質の絹糸を造っていた「茅ヶ崎純水館」のことで、予定した1時間半は瞬く間に過ぎました。

昔、家庭で絹糸を取っていたころ用いていた道具
製糸業の歴史、茅ヶ崎純水館などに関係する紙の資料

名取さんは、自分が行う講演会・勉強会を「移動博物館」と読んでいます。
この日も、自分で収集し、保存している糸とり道具や歴史資料をたくさん会場に持参し、説明して頂きました。

コロナ禍対策として三密を避けるために広い部屋を確保しました。
窓を開けて換気していましたので、聞いている方は寒さをこらえての2時間でした。
しかし、名取さんの熱の入ったお話しに引き込まれて聞いていました。

2回目、3回目の純水館・小山房全についてのお話しの場所と時間は、決まり次第にこのホームページでお知らせします。

なお、今年度(2020年度)の次回 茅・郷土会Study Roomは、
1月19日(火)12時から うみかぜテラス2F-1で、
史跡文化財巡り事前勉強会「市内 下寺尾の歴史を訪ねる」 です。

実際に下寺尾を訪ねるのは
2月27日(土)午前中を予定しています。

残念ですが、会員対象とさせて頂きます。

photo & report 平野会員

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茅・郷土会 Study Room 山本会員「日本の城館(城郭)」2020.11.17(火)

お話し 山本俊雄会員
テーマ 「日本の城館(城郭)」

会場 うみかぜテラス(茅ヶ崎公園体験学習センター)
   12:00~14:00
茅ヶ崎丸ごと博物館の会との共催

コロナ禍のために、今年度は8月まで郷土会の事業を中止していましたので、活動再開後の2回目の勉強会でした。
コロナ蔓延がなければ、今年度の史跡・文化財めぐりで県内の城跡(しろあと)探訪を計画していました。横浜市の小机城・茅ケ崎城あとの下見を行っていました。しかし、まだ本番ができずにいます。
来年度、コロナウイルスがいなくなれば、茅ヶ崎郷土会では城跡を訪ねるつもりです。
そのことに備えての勉強会でした。
密を避けて机に一人ずつ座りました。

この日のお話しは山本俊雄会員。
弥生時代の環濠集落の説明から始まって、奈良平安時代の都城(とじょう:城壁をめぐらした都市)・城柵(じょうさく:軍事上の防備を備えた施設)、鎌倉室町時代の山城(やまじろ)・居館(きょかん)、江戸時代の城郭(じょうかく)と、具体例を交えながら説明が続きました。
実際の城跡に行ってみると「曲輪(くるわ)」「堀(ほり)」などに出会います。そらら城郭用語も解説されました。

城跡めぐりが待ち遠しくなるお話しでした。

配布されたレジュメです。クリックするとPDFファイルが開きます。

photo & report 平野会員

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