大岡越前守忠相公 遺跡写真展を開催

2024年4月20日と21日の土・日曜日、茅ヶ崎市民文化会館で大岡忠相公にまつわる写真展を開きました。
69回目になる「大岡越前祭」に参加しておこなったものです。

 テレビドラマで南町奉行の越前守忠相を見ることができたころは、その名前を多くの人が知っていましたが、最近は忠相公がどのような人かを知らない人が増えました。
子ども達に聞くと知らない子が多くなりました。

展示場の様子

大岡家の祖 大岡忠政は、天正18年(1590)に徳川家康の一家臣として三河国(愛知県)から家康とともに関東に移りました。

その翌年、高座郡の堤村(現在 茅ヶ崎市堤)と大曲村(寒川町大曲)を領地として家康からあてがわれました。

忠政は、堤村にあった浄見寺を菩提寺とし、出身地の岡崎に眠っていた、父忠勝の墓石を浄見寺に移しました。

今に続く浄見寺の墓地には大岡家一族の墓石が約60基並んでいます。

この中には、大岡越前守忠相の墓石もあります。

忠政の子 忠行は堤村を、忠行の弟の忠世は大曲村を、同じく弟の忠吉は高田村(茅ヶ崎市)をあてがわれ、それぞれ一家を構えました。

掛け軸は「宝とするところ、惟(これ)賢なり」と読む。忠相公の直筆を複製したもの。

忠相は忠世の孫にあたります。
8代将軍の徳川吉宗に見いだされ、江戸町奉行や寺社奉行となり、晩年には所領を増やし、一万石の石高を得て大名になりました。江戸時代きっての出世頭と言われています。
小石川養生所の開設、町火消し制度の整備、救荒食物としてサツマイモの普及、酒匂川の治水対策などに功績を残しています。

時は流れて、忠相は生前の功績を再認され、大正元年(1912)に「従四位」の位を追贈されました。その翌年の3月9日、当時は小出村の一部だった堤の浄見寺で「贈位報告祭」が盛大に行われました。これが今に続く大岡越前祭の第一回に数えられています。

写真展に展示した写真は、茅ヶ崎郷土会の先輩諸氏が撮影した貴重な資料です。忠相公の遺品や出身地の岡崎の各地などが写されています。

文化会館の横の中央公園では産業フェアーが行なわれてました。

photo&report 平野

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2023年度の写真展を開きました

10月27日(金)13:00~16:00
28日(土)9:30~16:00
29日(日)9:30~15:00
茅ヶ崎市市民文化会館 A展示室

「茅ヶ崎 みんなのアートフェス 2023」(茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団主催、茅ヶ崎市共済)に参加して行いました。
昨年度中の史跡・文化財めぐり 第303回「下寺尾の史遺と遺跡を訪ねる」と 第304回「伊勢原市の丸山城址と太田道灌などの史跡を訪ねる」(前田会員・平野会員撮影)をはじめ、
相模川河口近辺の野鳥たち(杉山会員撮影)、北部丘陵地の野鳥たち(朝戸夕子氏撮影)、柳島海岸の風景(前田会員撮影)、第50回郷土芸能大会(2023年)(前田・平野会員撮影)の記録写真を展示しました。
「北部丘陵地の野鳥」「芸能大会」は新規です。

市内北部丘陵地の野鳥たち(一部)
第50回 郷土芸能大会(一部)
相模川河口近辺の野鳥たちを説明する撮影者の杉山会員
東京から来てくれた3人の女性会員

会場で配布したパンフレット

クリックするとPDFファイルが開きます。

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report 平野会員

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第50回 茅ヶ崎市郷土芸能大会 2022(R4)年11月27日(日)開催

茅ヶ崎市主催の郷土芸能大会が11月27日に、市民文化会館で行われた。
昭和47年(1972)に1回目が行われ、昭和天皇崩御の年と、去年・一昨年はコロナウイルス蔓延のために中止、令和4年度は通算50回目の開催だった。
茅ヶ崎市教育委員会が茅ヶ崎郷土芸能保存協会に委託して実施し、茅ヶ崎郷土会はその1回目から運営に協力している。

午後1時の開演まえに大勢の人たちが列をなして受け付けを済ませていた。
受付は任意です。
会場の小ホールの入り口に小道具が展示してあった。
会場の外では公演をアピールする「触れ太鼓」が圓藏祭り囃子保存会によって行われていた。
今までは、幕開けに県立茅ヶ崎高校の文楽部が「寿三番叟」(かつては乙女文楽と呼ばれていた)を舞っていた。しかし今回は都合により実演はなく、過去に撮影してあった動画が上映された。
引き続き、青木昭三郷土芸能保存協会々長と、 佐藤 光茅ヶ崎市長の開会の挨拶があった。
記念すべき50回目ということから神奈川県民俗芸能保存協会の会長 垣澤 勉さんも列席された。
佐藤市長の挨拶
客席は早くも満杯。
コロナウイルス対策で、マスク着用と空席も設けられていた。
1幕目は茅ヶ崎民話の会による創作民話の「弁慶塚ものがたり」
2幕目は、柳島エンコロ節保存会による「柳島お座敷甚句」
地元では今でも宴席では歌われている。
3幕目。圓藏祭囃子保存会の岡崎部会による「圓藏馬鹿おどり」
大勢のおかめとひょっとこが登場し、子供たちも混じっていた。
それぞれの舞台が始まる前に司会者による出演者へのインタビューがあった。
演目の内容や練習の様子などを説明していた。
4幕目、芹沢焼米搗唄保存会の「芹沢焼米搗唄」茅ヶ崎市指定重要文化財。
昔、稲を苗から育てていた頃、種もみの余りで焼米を作っていた。田の水口(みなくち)に備えて豊作を祝い、また味わったりした。このような風習はもう見られなくなった。
5幕目。上赤羽根太鼓保存会の「上赤羽根甚句」
浜降祭で神輿を担ぐときに歌う甚句は、茅ヶ崎の各地に伝えられている。
その中で、上赤羽根の甚句は とても上手な歌い手に恵まれている。
6幕目。南湖麦打唄保存会による「南湖麦打唄」茅ヶ崎市指定重要文化財
昔、茅ヶ崎の海岸部には畑が広がっていて麦が作られていた。初夏のころになると刈り取った麦をむしろに広げ、クルリという道具で打って脱穀した。そのとき歌われる作業歌。
7幕目。南湖餅搗唄保存会による「南湖餅搗唄」
年の暮れに搗く餅は、かつては近所や親戚同士が集まって搗いていた。横杵で搗くまえに、臼に入れた餅米を千本杵でこねるときの唄。こねた後に横杵で搗いて仕上げる。
8幕。上赤羽根太鼓保存会の「上赤羽根祭囃子」。
太鼓の叩きかたに「昇殿」「鎌倉」などがある。
9幕。芹沢焼米搗唄保存会による「芹沢ササラ盆唄」。芹沢だけに伝わる。
手に持っているのがササラ。枯竹で出来ていてジャラジャラと音がする。
10幕。圓藏祭囃子保存会の「圓藏祭囃子」茅ヶ崎市指定重要文化財。
昭和50年に、郷土芸能(民俗芸能)の中で最初に茅ヶ崎市の重要文化財指定を受けた。
演奏ぶりには長年の練習、研鑽の成果が現れている。
11。柳島大漁船上げ唄好友会の「柳島大漁船上げ歌」
漁船を浜に引き上げるときに歌ったと伝わる。
市立中島中学校の生徒たちが練習に励んでおり、舞台では一年生が歌った。
12幕。柳島エンコロ節保存会の「柳島エンコロ節」茅ヶ崎市指定重要文化財
他の地方では「ヨイコノ節」と呼ばれる祝い唄。県内では柳島だけに伝わっている。
今も結婚式や上棟式などの祝いの席で唄われる。
市立中島中学校の二年生が一緒にのどを競った。
最後の舞台。来場者へのお土産、抽選大会。
上赤羽根太鼓保存会々長 小沢勝重さんが作ったダイコン・ニンジンなどの野菜と、柳島凧の会(会長 今澤久義さん)が作った凧がくじ引きで当たる。例年大好評の一幕である。
この抽選を最後に、第50回郷土芸能大会は無事に、また盛況のうちに終了した。

photo maeda会員 平野会員
report 平野会員

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郷土芸能展 開かれる 

2022年11月24日 茅ヶ崎市役所一階のふれあいプラザで、郷土芸能展がオープンした。

郷土芸能展の会場は次の様に変わります
11月29日(火)~12月1日(木) 茅ヶ崎市博物館(市内 堤)
11月27日(日)
  第50回茅ヶ崎市郷土芸能大会会場(文化会館)ホワイエ
11月24日(木)~25日(金)市役所一階ふれあいプラザ

市内に伝わる郷土芸能を保存するために、市教育委員会は、昭和47年(1972)11月に第一回の郷土芸能大会を行った。郷土芸能を伝える多くの団体が一同に集まった。

昭和天皇崩御の年と、コロナウイルス流行の年を除き、今年度、令和4年度は50回目の大会を迎える。
今月27日に市民文化会館で行われる50回大会を記念して、各保存会が用いている大道具・小道具、衣装などが展示された。

展示の準備だ! ワッショイ! ワッショイ
手書きのパネルだ ワッショイ!ワッショイ! 書いたのは保存協会の青木会長だ ワッショイ!ワッショイ!
左は芹沢ササラ盆唄だ ワッショイ! 右は柳島大漁船上げ唄だ ワッショイ! その奥はエンコロ節だ ワッショイ!ワッショイ!
円蔵祭囃子と上赤羽根祭囃子だ ワッショイ!
芹沢焼米搗唄だ ワッショイ!
南湖の麦打唄だ ワッショイ!ワッショイ!
麦まで出てたぞ ワッショイ!ワッショイ!
円蔵の馬鹿おどりと 南湖の餅搗唄だ 疲れた!ワッショイ!
もう見に来た人がいるぞ ワッショイ!ワッショイ!



第50回 茅ヶ崎市郷土芸能大会
ところ 茅ヶ崎市民文化会館 小ホール
開場  12時
開演  13時
 入場は無料です。みなさん どうぞ見に来て下さい。


report 茅ヶ崎郷土会
(茅ヶ崎郷土会は郷土芸能大会の開催を応援しています。)

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写真展を開きました。

毎年行われる茅ヶ崎市民文化祭に参加しての写真展示です。
(画像をクリック)

会場は茅ヶ崎市民文化会館の第1展示場
今年から 茅ヶ崎、みんなのアートフェス2022 という形に変わりました。

写真は三つの部門に分けて展示しました。
第1部門は 史跡・文化財調査の様子


第2部門は 相模川河口近辺の野鳥たち

第3部門は 柳島海岸から見た風景

市民文化会館 第1展示室

会場で配布したパンフレットです。
クリックするとPDFファイルが開きます。

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4日間の開催でしたが大勢の方に見て頂きました。
ご来場、ありがとうございました。

photo & report hirano

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