関東地方にたいへんな被害をもたらした台風15号が去ったあとの9月15日の日曜日、茅ヶ崎市芹沢にある腰掛神社で、秋の例大祭が行われました。
腰掛神社は茅ヶ崎市の最北端、小出地区にあります。
所在地の地番は芹沢2170番地。
地名の「芹沢」は、江戸時代に芹沢村だったことによります。
『新編相模国風土記稿』の芹沢村の項に、
腰掛明神社。芹沢村の鎮守。大庭の神腰を掛けし旧跡と言い伝える。小石一つを置いて神体とす。寛永十二年(1635)八月十九日勧請(かんじょう)。以来この日をもって例祭を行う。別当、宝沢寺。これは当山派の修験。
と書いてあります。
祭礼日の令和元年(2019)9月15日は良い天気でしたが、午後は気温が上がり、残暑のきびしい日でした。
昔の祭礼日は、『風土記稿』にある旧暦の8月19日でした。明治時代に太陽暦が採用されると月遅れの9月19日に変わり、さらにそれが、19日に近い日曜日に行われるようになったものです。
腰掛神社の周りは自然に恵まれています。
境内は大きな木々に取り囲まれていて、樹叢(じゅそう)は昭和61年(1986)に茅ヶ崎市の天然記念物に指定されています。
祭の日には境内はきれいでしたが、台風15号が去ったあとは落ち葉、落ち枝で、ひどい状態でした。
連日、神社の役員が出て、後片付けがたいへんだったようです。
画像からは、そのような事を感じさせない、のんびりしたお祭りの雰囲気がつたわってきます。
photo 加藤典夫さん(写友会)
report 芹澤七十郎会員
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