1月9日 芹沢で ヒクイナに出会いました。
時々、水がある場所で見かけますが なかなか近くでは撮らせてくれません。
今回は すぐ足元に出て来て、食事を楽しんでおりました。(朝戸夕子)
Wikipediaには次のように書いてあります。要点のみ転記します。
中華人民共和国東部、台湾、日本などで繁殖し、冬季になるとインドシナ半島、中華人民共和国南部、日本(本州中部以南)へ南下し越冬する。
上面の羽衣は褐色や暗緑褐色。喉の羽衣は白や汚白色(画像にはほんの少しみえている)。胸部や体側面の羽衣は赤褐色。
湿原、河川、水田などに生息する
食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫、軟体動物、カエル、種子などを食べる。
水辺の茂みや低木の樹上にヨシなどを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では5-8月に4-9個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は20日。
ここで取り上げるのはヒクイナですが、別に似た名前のクイナやヤンバルクイナなどが日本には棲息しています。昔はヒクイナとクイナを区別していなかったとWikipediaに書いてあります。クイナは漢字では「水鶏」と書きます。
ヒクイナの独特の鳴き声は「ト ト ト ト ト ト ト ト」、あるいはは「タ タ タ タ タ タタ タ」のように聞こえます。戸を叩く音を連想させ、古典文学に「水鶏たたくと言いならわされてきた」として例を挙げてあります。
くひなのうちたたきたるは、誰が門さしてとあはれにおぼゆ。
— 紫式部、『源氏物語・明石』
五月、菖蒲ふく頃、早苗とる頃、水鶏の叩くなど、心ぼそからぬかは。
— 兼好法師、『徒然草』
此宿は水鶏も知らぬ扉かな
— 松尾芭蕉
photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎(編集子)
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