茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 (039)オオヨシキリ

夏になると ギョギョシ ギョギョシ と騒がしく鳴く鳥の声が聞こえてきたものです。
休耕田か、あるいは放置された田だったのか、ヨシが密生していました。
オオヨシキリの鳴き声でした。
今は埋め立てられて畑になっています。
そこを通るたびに、あの鳴き声をなつかしく思い出すのです。(編集子 芹沢七十郎)

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎(編集子)

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茅ヶ崎の野鳥たち  (044) ツミ

2月14日に野鳥のツミのメスに会いました。
バレンタインだからか、胸の模様がハートでした。(笑)
場所は、堤と芹沢のあたりです。
   (朝戸夕子)

というメールに、ツミの画像が添付されて編集子に送られてきました。

ツミのメス

野鳥のことは何も知らない編集子は、ツミという名も、いわんやその姿など見たこともなかったのですが、胸から腹に掛けての羽毛の様子をハート型といい、虎の皮のような横線の模様がメス鳥の特徴なのだそうです。

Wikipediaには次のように書かれていました。抜粋して転記します。
ツミを漢字で書くと「雀鷹」で、「雀」は小さい鳥という意味で、「タカ目タカ科ハイタカ属に分類される猛禽類」なのだそうです。他のネット情報には「最も小型の猛禽類」とも書かれています。
昔は鷹狩りで使われたようです。

〇平地から山地の森林に生息する。単独もしくはペアで生活する。

〇食性は動物食で、主に小型鳥類を食べるが、爬虫類、小形哺乳類、昆虫なども食べる。

〇針葉樹の樹上に木の枝を組み合わせた巣を作り、4-6月に1回に2-5個の卵を産む。抱卵期間は約30日。雛は孵化から約30日で巣立つ。

〇都市部では緑化に伴い、繁殖例も増加している。しかし開発による生息地の破壊により生息数は減少している。

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎(編集子)

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編(043) オオタカ

2024.1.18撮影

撮影者の朝戸夕子さんからオオタカの画像が届きました。

禽類も 活発になりました。
オオタカが 毎日、飛んでいます。堤〜芹沢あたりで よく見ます。


とのメール添付で。
着信は1月18日でしたので、掲載が遅くなり申し訳ありません。
この鳥について、Wikipediaには次のように書いてあります。抜粋して紹介します。(編集子)

〇大きさは、同じタカ科のトビよりも一回り小さく、カラスと同程度。尾羽が長いのが特徴。小さめの体は、森の中で木々や茂みの間を飛行する際に有利。長い尾羽は空中でのブレーキや方向転換に役立つと考えられている。

〇北アフリカからユーラシア大陸、北アメリカ大陸にかけて分布する。日本列島では、留鳥として南西諸島、南方諸島を除く九州以北に分布する。

〇食物連鎖の頂点に位置するため、生態系の自然が健全でないと生息が困難だったが、都市に多いドバトを主食にすることで、現在では都市部にも進出している。

〇飛ぶ速さは、水平飛行時で時速80km、急降下時には時速130kmに達する。

〇1980年代までめったなことでは森から出てこなかったが、野鳥の保護により人を怖がらなくなり街中に進出している。

〇昔の鷹狩りは多くの小鳥を捕まえられるハイタカやハヤブサが使われた。16世紀に自身の身体より大きい鶴や雉を捕るようにオオタカを用いるようになり、江戸時代中期には盛んに行われた。

〇現在、国内のオオタカの捕獲が禁止されているため、海外から輸入されるオオタカで伝統技術の承継が行われている。

〇1993年に種の保存法が施行されると、オオタカは「希少野生動植物種」に指定され、保護対象となった。棲息数は急速に回復し、2006年にはレッドデータブックから外された。

〇2017年8月には、 個体数が増えたとして「希少野生動植物」の解除が決定された。

〇規制解除後も鳥獣保護法に基づき、学術研究などを除き、捕獲・流通・輸出入は規制される。

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎(編集子)

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 (042)  ヒクイナ

1月9日 芹沢で ヒクイナに出会いました。
時々、水がある場所で見かけますが なかなか近くでは撮らせてくれません。
今回は すぐ足元に出て来て、食事を楽しんでおりました。(朝戸夕子)

Wikipediaには次のように書いてあります。要点のみ転記します。
中華人民共和国東部、台湾、日本などで繁殖し、冬季になるとインドシナ半島、中華人民共和国南部、日本(本州中部以南)へ南下し越冬する。
上面の羽衣は褐色や暗緑褐色。喉の羽衣は白や汚白色(画像にはほんの少しみえている)。胸部や体側面の羽衣は赤褐色。
湿原、河川、水田などに生息する
食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫、軟体動物、カエル、種子などを食べる。
水辺の茂みや低木の樹上にヨシなどを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では5-8月に4-9個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は20日。

ここで取り上げるのはヒクイナですが、別に似た名前のクイナやヤンバルクイナなどが日本には棲息しています。昔はヒクイナとクイナを区別していなかったとWikipediaに書いてあります。クイナは漢字では「水鶏」と書きます。
ヒクイナの独特の鳴き声は「ト ト ト ト ト ト ト ト」、あるいはは「タ タ タ タ タ タタ タ」のように聞こえます。戸を叩く音を連想させ、古典文学に「水鶏たたくと言いならわされてきた」として例を挙げてあります。

くひなのうちたたきたるは、誰が門さしてとあはれにおぼゆ。
   — 紫式部、『源氏物語・明石』

五月、菖蒲ふく頃、早苗とる頃、水鶏の叩くなど、心ぼそからぬかは。
   —  兼好法師、『徒然草

此宿は水鶏も知らぬ扉かな
   — 松尾芭蕉

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎(編集子)

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部丘陵編 (041) ミゾゴイ

2023年10月 茅ヶ崎市北部で撮影

10月下旬、5日間ほどいました。なかなか見ることの少ない野鳥です。
幼鳥のようでした。(朝戸夕子)

Wikipediaには次のように記してあります。要点を転記します。

ほぼ、日本(本州、四国、九州、伊豆諸島など)で繁殖する。
標高1,000メートル以下の平地から低山地にかけての森林に生息する。
単独もしくはペアで生活する。

危険を感じると頸部を伸ばして上を見上げて外敵に向かって下面を向け、木の枝に擬態する。

昆虫、サワガニなどの甲殻類、陸棲の貝類、ミミズなどを食べる。

ケヤキやコナラ・サクラなどの樹上に営巣することが多いが、地域によってはマツ類の樹上にも営巣する。太い樹上に木の枝を組み合わせた巣を作り、5 – 7月に3 – 4個の卵を産む。

2020年の時点では生息数は減少傾向にあるものの、生息数の調査が進められたことで以前考えられていたよりは生息数は多いと考えられている。

減少の主因は越冬地や渡りの途中にあると考えられるようになった。都市部周辺ではオオタカやハシブトガラス、伊豆諸島では人為的に移入されたイタチ類による捕食による影響が懸念されている。
生息数は1,000羽とされることもあるが、科学的根拠はない。



photo & report 朝戸夕子

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