境内のイチョウの大木が黄色く色づいてきれいでした。
腰掛神社は芹沢(江戸時代は芹沢村)の鎮守様です。
『新編相模国風土記稿』には江戸時代の様子を次のように書いてあります。
腰掛明神社。村の鎮守なり。大庭の神、腰を掛けし旧跡といい伝う。思うに旅所の跡などにや。小石一顆(か)を置き神体とす。本地大日。寛永十二年(1635)八月十九日勧請。爾来この日をもって例祭を執り行う。別当宝沢寺。当山修験。吉岡村滝岡寺触下。
(「腰掛明神社」と呼ばれている。芹沢村の守り神である。大庭の神(注―どのような神様かは不明)が腰を掛けたところと伝えられているが、これは考えてみると、大庭の神が祭礼のとき、村々をめぐり、一時休んだところだったのではなかろうか。石の一つをご神体としていて、この神の、仏(ほとけ)としての姿は大日如来なのである。どこから迎えたかは分からないが、寛永12年(1635)8月19日にここにまつられた。以来、この日に毎年の祭礼を行っている。神社を管理しているのは境内の隣にある、当山派(真言宗系)修験道の宝沢寺(ほうたくじ 注―宝沢寺も次の滝岡寺も今はない)である。宝沢寺は、吉岡村(現在は綾瀬市吉岡)にある修験の寺、滝岡寺の支配下にある。)
photo & report 芹澤七十郎
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