茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (49) スズメ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

人間の生活のそばにいて、身近でなじみ深いが警戒感は強い。
小笠原諸島を除く全国に分布し、人家周辺や都市公園などに生息する。
雑食性で主に種子を食べるが、繁殖期には昆虫類も捕食する。人工建造物の隙間や樹洞に営巣し、巣箱も利用する。

仲間と一緒に餌をさがすスズメたち
砂場で砂浴びをして、シジュウカラのように水浴びはしない

小学生の低学年のころ、スズメを取るに二つの仕掛けがありました。
両方とも今考えるとごく簡単なのですが、言葉で説明すると難しい。
一つは「バッタリ」というやりかた。ぐるぐるとねじったクズやアケビのツルの戻る力を利用して、小さな網の袋をおっかぶせる式です。移動式で、落ち穂がある田んぼなどに持っていって仕掛けました。
もう一つは「ワナ」と呼んでいました。これは地面に固定するもので、細竹や生の木の枝を突き立てて曲げて、そこから延びるトメに挟んだ餌を、スズメなどがついばむとき外れるようにして、その回復力で挟み込む式です。こちらはヤブの中のちょっとした空き地などに仕掛けます。
両方とも、上手ヘタがありました。私は、どうも成功した記憶がないのです。上手な仲間の得意顔がとてもうらやましかったです。60年くらい前のことです。  〈編集子〉

photo 杉山会員
report 杉山会員・編集子

茅ヶ崎の野鳥たち―目次―
フロントページへ

こんにちは!花たち・コロナ雑記 ーセッコクー

2020.05.18(月)どんよりとした曇
しきりにシジュウカラが啼いています。
メジロを交えた集団でやってきて、我が家のメダカ甕でことわり無しの水浴びをするのですが、この時期、夫婦だけで来ます。どこのご家庭も子育てで忙しいのでしょう。
コロナに負けずにしっかり育てろよ~ 

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲く花たちを紹介します。

セッコクが花を付けました
根っこをミズゴケでくるんで、シュロ縄でしばって、梅の枝につるして、水もやらず、もちろん肥料もやらず、風に吹かれてフラフラさせていますが、花の時期にはちゃんと花をつけます
私などは、尊敬のまなこで見てしまいます

コロナ雑記 都会で働く子をおもう 
地方から東京などに出て働いている人たちが大勢います。
私は神奈川県に住んでいますが、子供が東京で働いています。

昨日、17日の朝日新聞、朝日俳壇に次の句がありました。
  短夜や医師に育てし子を案ず
 (東広島市 藤本早苗  長谷川櫂選)

まるで私の気持ちをそのまま句にしたように思いました。

コロナ禍が過ぎると社会がどう変わるかとか、どう変わって欲しいかとか、私たちの生活もどうしなければならないとか、いろんな意見が盛んですが、今、私が願うことは一つ、
早くコロナが去って欲しい ということです。

この時期、ほんとに白い花が目立ちます
昨日は夜の内に雨が降ったようです
早朝、濡れた花びらが、みんな下を向いていました

photo & report 石野治蔵

こんにちは! 花たち ―目次―へ
フロントページへ

こんにちは!花たち ・ コロナ雑記 ノビル(野蒜)

2020年5月16日(土)雨
久しぶりの雨降りです。
ここ数日天気が続いて、地面はカラカラ。その上強い南風が吹いていたので、家の中はザラザラ。
雨に濡れて、みどりが一層あざやかです。

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲いた花たちを紹介いたします。

ノビル  「延びる」ではありません 「野蒜」です
「蒜(ひる)」はネギの仲間を意味します。
ノビル(野蒜)は小さい体ですが、今頃もうネギ坊主をつけています

ノビルにも懐かしい思い出があります。
私が、三つか四つのころ。田舎の我が家は大所帯で、曾祖母、祖母も一緒でした。
ノビルを数本摘んで来ると、どっちかのバアチャンが茹でて酢味噌にしてくれました。子供が好むものではないのでしょうが、私は大好きでした。今でも、ヒトモジのグルグルが好物なのです。

醤酢(ひしお す)に 蒜(ひる)搗き合(か)てて 鯛(たい)願ふ
   我にな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの)

  〈万葉集3829 小学館日本古典文学全集9巻p114〉
(石野 訳)酢味噌にノビルを摺って加え、鯛のさしみにつけて食いタイな~
 あのマズイ水葱のあつもの(私、石野は食べたことがありません)などオレに見せるな!

万葉びともノビルを酢味噌にして食べていたのです。私の子供のころと同じです。
 

コロナ雑記 社会が生んだ鬼っ子

朝日新聞では「社会的『正しさ』」論が続いている。5月16日(土)朝刊に「真山仁の視座 13 ―コロナと『正義』」が載っていた。
これを読んで私(石野)の頭の中に浮かんだことは、次の二つ。

①「三密を守れ!」という社会的「正しさ」は、どこから生まれて来たのだろうか?という疑問。
出発点は、記事中にあった次の二つのセンテンスだった。
「『正義』の根拠はどこにあるのだろうか」
「それ―安倍首相の今月14日の緊急事態宣言解除に関する記者会見発言中の〈新たな日常〉 注記は石野―によってまたひとつ、新しい『正しさ』が生まれてしまった」
そこで思い至った。
「三密を守れ!」に限らず、社会的「正しさ」の一つひとつは、権威(政治的権威・行政的権威・専門知識的権威・有名人としての権威・地位的権威・富者権威等々)の発言から生まれている、と。

②社会的「正しさ」が社会を覆うことを、私たちは取り除くことができるのだろうか、という疑問。
真山氏の新聞記事に、社会的「正しさ」の昨今の事例として並んで居たのは、「閉店時間を守れ」「パチンコ店は営業を中止しろ」「県をまたいで移動するな」だった。
これらも、生んだ母親は行政的権威という「社会」である。戦争中もいくつかの社会的「正しさ」が生まれていたように、私たちの社会は、特にそれが大きく混乱するとき、新しい社会的「正しさ」を生み出すようである。
もし、社会的「正しさ」が生じることは、すでに社会の構造の中に埋め込まれていることであれば、それは人知を超えることである。そして、まず差別やパッシングとして私たちの前に現れる。
しかし、社会というものの長い長い歴史の中では、どこかで社会に役に立っているのではないかと思い至った。ウイルスが、その時その場では困った存在だが、生命の進化には欠かせないものであるように。
社会の子供として生まれる個々の社会的「正しさ」が振りまく弊害を取り除くことはもちろん必要だが、鬼子としての社会的「正しさ」を生み出してしまう、母親としての社会もつらい気持ちだろう。
社会的「正しさ」を鬼子にするのは私たちだ。よい子として受け取る策がないものだろうか。

同じ日の同じ新聞の「朝日川柳」に次のような句があった。
石鹸(せっけん)も足りない国をおもいやり (福島県 佐藤国喜)

ノビルのネギ坊主 花は終わってもう小さな種をたくさん包んでいる
これがこぼれて、子供のノビルは増えていく

Photo & report 石野治蔵

こんにちは! 花たち ―目次―へ
フロントページへ

こんにちは!花たち・コロナ雑記 ナツミカンとズイナ

2020.05.14(木)晴 
我が家の朝食準備はNHKラジオの「三宅民夫のマイあさ」に重なります。
その中の天気予報を担当している伊藤さんが、「今頃の季節、木々の白い花が美しい」と言っていました。
そういえばズイナが咲き始め、ナツミカンの花が盛りで、ともに白い花です。

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲いた花たちを紹介します。

2010年にナツミカンの苗木を植えました
2019年、やっと15個ほど実をつけて、今年はその倍くらいなりました
3月に収穫して、5月半ばの今もおいしく食べています
そして今は白い花の、花盛り
この花は実によい香りを振りまくのです

コロナ雑記
昨日(13日)のことですが、朝のラジオでだしいりたまごの話をしていました。
すでにテレビでも放送されたらしいのですが、私は初めて聞くことなので「これは大事だ!」と、ここに書いておきます。

昨今のコロナ騒ぎに乗じて、SNSなどでデマ情報拡散や叩き(バッシング)が起こっているようです。このことは、このシリーズ、今月12日(火)に私がアップした「ツリバナ・ガマズミ」中で取り上げた「社会を覆う『正しさ』」(朝日新聞の記事)の内容に直結する問題と思ったのです。

新聞記事を私なりに言い換えると、「3密を守ることが『社会を覆う正しさ』となっていて、それを守らない人を『自粛警察』が目を光らせて監視している」というものでした。デマ拡散や叩きの問題点の一つは、それを行った人が、「社会の悪を叩いているのであって、自分は良いことをしている」と思っていること、とラジオは言っていました。
そしてラジオは続けました。
「自分に届いた情報を、そのまま友達などに転送するのはやめよう。受け取った情報はまずだしいりたまごに混ぜてみよう」と。

だしいりたまごとは何か?

 その情報は誰(れ)が言っているか?(どこから届いた情報か?)
 出典(ゅってん)はあるのか? あればそれは何か?
 つ発信されたものか? 何年か前の情報が、昨今の情報として来たのではないか?
 プライ(コメント・返信)欄を確認しよう。その情報について間違いが指摘されていないか?
 叩(た)くことを目的とした情報ではないか?
 ず一旦保留しよう。転送するにしてもすぐにはしない。
(こ) 公的(うてき)情報を確認しよう。そのテーマを公的な所でも発信してないか調べてみよう。

実に大事な注意点だと思います。
「茅ヶ崎郷土会のHP作成にもそのまま当てはまることだナ~」と思った次第です。

ズイナ 茶花としても便利です
秋にはこの葉っぱが紅葉して、それもいいものです
自己主張せず、ひっそりとたたずんでいる様子がまたいいものです
スーと延びて、やや下向きですので、掛け花入れにとてもよく合います

photo & report 石野治蔵

こんにちは! 花たち ―目次―へ
フロントページへ

茅ヶ崎の野鳥たち  南部の海辺編 (48)スズガモ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

オス

キンクロハジロ〉良く以ているが、スズガモには冠羽がない。
冬鳥として最も渡来数が多いとされる海ガモ。東京湾周辺では約2万羽の大群が見られる。
海水域を好む傾向があり、潜水して貝類などを食べる。
Wikipediaに「頭から水中に1分近く潜ることもある。貝類を採食する時は、貝殻ごと丸呑みにし砂嚢(砂肝)で消化する。このため、体内に強力で大きな砂嚢を持っている。」と書いてある。

潜水して餌の貝類を探す
さあ 飛び立とうか

photo & report 杉山 全

茅ヶ崎いろいろ―目次―へ 〉
茅ヶ崎の野鳥たち―南部の海辺編― 目次へ
茅ヶ崎の野鳥たち―北部の丘陵編― 目次へ
フロントページへ