茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 006 アオバト 




【2023年09月19日公開】

水を飲むアオバト

Wikipediaには次の様に説明してあります。

「本州、四国、九州で繁殖する留鳥。北海道では夏鳥(6月初旬に道内に飛来し秋になると本州へ渡る)。
名前の通り全体的にオリーブ色。
オスは頭から胸にかけてが黄色、腹はクリーム色、肩から羽が暗赤色。
メスはそれらの箇所もオリーブ色。
広葉樹林や針広混交林を好み、単独~多い時は0羽程度の群れを作って行動する。
植物食で、果実や種子等を食べる。
「アーオアオ」「オーアーオー」と聞こえる独特の声で鳴く。
森林に生息しているが夏から秋にかけて海岸に現れることもある。丹沢山地から飛来する神奈川県大磯町の海岸などでは、連日、群れでやって来て海水を飲む行動が観察されている。」

【2021年09月18日公開】

海での写真は大磯ですが、個々の写真は芹沢です。
堤や芹沢で年間を通して声が聞こえます。アーオアーオと鳴きます。
今日も聞こえます(2021年7月8日現在)。
海の写真は夏ですが、個々の写真は冬です。
夏のこの時期、声は聞こえても、緑色のアオバトは木々の緑に紛れてしまい見つけにくいのです。(朝戸夕子)

肩のところが紫色の個体はオスです
あ~らヨット
大磯の海岸で撮影

柳島海岸にも海の水を飲みにやって来ます。杉山さんのページで見ることができます。

photo & report 朝戸夕子

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 005キビタキ

木々の葉がいよいよ色濃くなるこの時期、茅ヶ崎の丘陵にも雑木林の歌い手 キビタキがやってきました。
森の中で、良い声でさえずります。

2023年 今年もキビタキがやってきました。

キビタキの若鳥です。羽の色が薄いのですね。
かわいい子です。(朝戸夕子)

2022年、キビタキに会いました。

2022年5月20日、北部の丘陵編の野鳥データを送ってくれる朝戸夕子さんから キビタキの最新画像が編集子のところに届きました。前回の記事( 2021.07.15)に追加します。(編集子)

キビタキは、我が家の周りを 飛び回ってますがなかなか撮らせてくれません。
撮影地は茅ヶ崎市堤です。(朝戸夕子)

2021年 キビタキです。

6月。
毎年この時期になると、ひときわ高い良い声で歌うように鳴くキビタキ。
茅ヶ崎の山側エリアには、実はたくさん来ていますが、高い木の中のほうにいて、なかなか出てきません。
写真は2021年5月14日に堤、芹沢で撮りました。
運のよいことに、餌を求めて目の前に降りてきました。
後ろ姿よりも、前から見たほうが鮮やかな黄色で、かわいらしいですね。
写真はオスです。

おなかの配色
首の強いオレンジが特徴
背中の配色
2019年5月の撮影

メスの配色

メスは地味ですが、それはそれでかわいらしいのです。

冬期はフィリピンやボルネオ島などの東南アジアへ渡りをおこない越冬する。
夏鳥として日本に飛来し、繁殖する。
山地の明るい雑木林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食や地上採食もする。Wikipedia

photo & report 野の鳥探し隊 朝戸夕子

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 004 オオルリ

ルリ色の歌い手

毎年、かわいい声で、歌うように現れます。オオルリです。
写真は2020年に堤の住宅街に隣接した林で撮りました。芹沢周辺にもいますし、毎年、中央公園にも飛んでくるそうです。
小鳥の中でも大きめで綺麗なブルー。見つけやすいです。
今年も良く歌っていますが、なかなか写真は撮らせてくれません。

「ウーン」
何か、考えています。
「考えてもしょーがない」
と、飛んでいってしまいました。

雄の背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑がある。のど、顔は黒で腹は白い。
低山帯から亜高山帯にかけての山地や丘陵に生息し、とくに渓流沿いのよく茂った森林に多く、飛翔している昆虫を捕食する。
繁殖期に雄は高い木の梢で豊富な声量でさえずる。そのさえずりも姿も美しい。
渡りの時期には市街地の公園でも観察される。
日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。
Wikipediaより

photo & report 野の鳥探し隊 朝戸夕子

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 003 アマサギ

水田の乙女たち

5月31日、芹沢の田んぼにアマサギが十数羽飛んできました。
頭が亜麻色のかわいらしいサギです。
寒い時期には南の暖かい地方にいて、日本には夏鳥として初夏のころに来るのだそうです。
ちょうど水田の作業が始まるころなので、田んぼで見かけます。
全身真っ白の羽根だったのが、夏には頭や首が茶色がかったオレンジに変わります。この色を亜麻色と見て、アマサギと名づけられました。

漢字では「亜麻鷺」です。色見本で、亜麻色はどんな色かな と調べると、手紙を出すときに使う封筒に似た色が出て来ます。オレンジではありません。
「亜麻色」は植物の「亜麻」から来ています。高級麻地のリネンの材料です。まだ仕上げられていない原材料としての麻糸の色が茶封筒の色なのかも知れません。見たことはないのですが。
それが亜麻色というと、金髪とかオレンジとかも意味するのだそうです。どうしてなんでしょうネ。すてきな色と解釈されている方の亜麻色で名付けて貰って、アマサギたちは喜んでいます。

食性は動物食で、主に昆虫、クモを食べるが、魚類、両生類、小型爬虫類、甲殻類なども食べると紹介してありました。(Wikipedia)
水田は、格好のえさ場なのでしょう。

サギの仲間ですが、小型なのでやさしい感じの親しみやすい野鳥です。
寒くなると暖かい国に帰っていきます。

photo 野の鳥探し隊 朝戸夕子
report 芹澤七十郎

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 002 ホトトギス

初夏 ホトトギス しきりに鳴く  小出地区の堤で撮影

テッペンカケタカ キョッ キョッ キョッ キョ キョ
トッキョキョカキョク キョッ キョッ キョッ キョ キョ

5月になると小出地区の山林で聞こえます。
ホトトギスの鳴き声です。

「縄張りをしらせるため、夜中にも、まだ暗い早朝にも鳴きますが、姿を捉えるのは、なかなか難しい鳥です」とは、撮影者の言葉です。

Wikipediaに次のように書いてありました。
「インドから中国南部に越冬する個体群が5月頃になると中国北部、朝鮮半島、日本まで渡ってくる。日本では5月中旬ごろにくる。他の渡り鳥よりも渡来時期が遅いのは、托卵(たくらん)の習性のために対象とする鳥の繁殖が始まるのにあわせることと、食性が毛虫類を捕食するため、早春に渡来すると餌にありつけないためである。」

「托卵(たくらん)」つまり、他の鳥の巣に、知らんぷりしてそっと卵を産んで、そのまま育ててもらうことをたくらんでいるのです。
ホトトギスはウグイスの巣に托卵します。そこでウグイスが産卵するころやってくるのです。

托卵をたくらんでいる顔です

 万葉集1477番目の歌 大伴家持(おおとものやかもち)
卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす 佐保の山辺に 来鳴き響(とよ)もす
(卯の花がまだ咲いてないのに 佐保の山辺に今年もちゃんとやって来た来たホトトギスが 山の中に響き渡る声で鳴いているよ)

ヒメウツギの花

卯の花はウツギのことです。
ホトトギスがやってくる5月のころに花を付けます。
卯の花とホトトギスは季節を同じくしているので、相性がいいのか、万葉集には一緒に歌われた歌があるのだそうです。

万葉集1491番目の歌 大伴家持
雨降る日にホトトギスの鳴くを聞く歌
卯の花の 過ぎば惜しみか ほととぎす 雨間(あめま)も置かず こゆ鳴き渡る
(卯の花の散ってしまうのをおしんでか、雨の降っているのもかまわずに、鳴きながらホトトギスは飛びまわっているよ)

ホトトギスは卯の花を、気の合う相棒と思っているのでしょう。
その花が散ってしまうと自分一人になってしまうので、まだ咲いている内にいっしょけんめいに鳴いておこうと、降りしきる雨の中でも鳴いている というような歌です。
「雨間」は「雨の降り止んだとき」がホントの意味ですが、ここでは「雨がふっていても」のつもりで家持さんは歌ったようです。

ホトトギスの写真 野の鳥探し隊 朝戸夕子
report 芹沢七十郎

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