2021年 新しい年を迎えた腰掛神社 

腰掛神社(こしかけじんじゃ)は芹沢の鎮守です。

大晦日から元旦にかけて神社で行われる神事は、まず、年の内に越年祭。引き続き年が明けてから元旦祭。神主をお呼びして行います。越年祭と元旦祭で供え物を換え、それぞれに神様を招いて、まず1年の無事を感謝し、また新しい年の無事を願います。

社殿のなかでこれらの神事が行われている間に、境内には初詣の人たちが集まってきます。
コロナ禍のない年なら、初詣の人たちに向けてお神酒や豚汁が振る舞われるのですが、今年は省略されました。

新年の御飾りは飾ってありました。

三が日、夜中には灯の入った提灯が掛けてありました。

拝殿にかざられたクミダレ

photo & report 芹澤七十郎

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こんにちは!花たち 尾花(おばな)2021.01.03

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲く野草を紹介します。

尾花はススキのことです。
夕日を透かして見ると とてもきれいです。

尾花(おばな) 万葉集の中から

8巻
山上憶良(やまのうえのおくら)、秋の野の花を詠んだ歌
1537
 秋の野に咲きたる花を、指折り(および)かき数ふれば 七種の花
1538
 萩の花 尾花 葛花(くずばな) なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝貌(あさがお)の花
(これらが秋の七草と言われています。ただ、「あさがおの花」が何を指すかには諸説あるようです。)

10巻
2110
 人皆は萩を秋と言ふ。よし、我れは、尾花が末を、秋とは言はむ
(誰も皆、秋は萩だ、萩に限ると言うている。人はどう言っていようと、自分は尾花の先のほうけてなびく、それが秋の極地だと主張しよう。)

『折口信夫全集』第4巻(昭和29年中央公論社版)を参考にしました。

photo & report 石野文蔵

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郷土ちがさき 150号(2021年1月1日発行)

表紙
◎食い意地に任せ出かけるか、コロナを避けて蟄居できるか
寄稿
◎ヨーカゾーとセイトの物語り(町田悦子)
◎名取龍彦氏著「糸もつくるが人もつくる」-教育者、社会教育家としての純水館主・小山房全-紹介(平野文明)
◎小山敬三画伯を慕って小諸探訪(尾高忠昭)
◎資料紹介  芹沢 腰掛神社の鳥居扁額(平野文明・米山東雄)
風(自由投稿欄)
◎オンライン文化祭への挑戦(長谷川由美)
◎自動車免許更新せず(羽切信夫)
茅ヶ崎郷土会の活動報告
◎298回史跡文化財めぐり「市内 中島の歴史を訪ねる」(山本俊雄)
◎南湖二丁目の西運寺 ご本尊の阿弥陀如来を拝む(平野文明)
これからの行事予定
148・149合併号正誤表
編集後記

(下の画像をクリックするとPDFファイルが開きます。)

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (59)ツバメ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

ツバメたちの相談

耕耘機がならしていった畑に、ツバメたちが集まって何かを相談していた。
7月の暑い日だった。
どちらのご夫婦も子育てが終わって、これから集団生活に移る時期なので、その相談だったのかな。

ツバメは日本より南の暖かい国で冬を越します。
3月頃渡って来て、卵を産み、子育てしてまた南の国に帰ります。
巣作り、産卵は市街地から里山までの、人家、商店、ビルの軒下などに、土に草を混ぜてお椀形の巣をつくって繁殖します。カラスなどから護るためと言われています。
昔は、軒下や人家の中に巣をかけると縁起がいいと、喜ばれました。今の住宅はツバメが入り込める隙間はありません。また、巣の下を汚すので嫌う人も多いようです。
早朝ウォーキングの途中などで、田んぼの上を集団で飛び回っている姿を良く見かけます。稲を荒らす害虫を食べている、ツバメは益鳥だよとも言われ大切にされていました。
尾羽が長く先が二つにわかれているので、男性が正装のときに着る、先が二つに分かれた洋服を燕尾服(えんびふく)といいます。

巣作りにはげむツバメたち

植物の繊維などを集める。
泥も集める。
それらを積み上げて、こんな巣を作る。
ヒナが孵って大きくなり、巣離れした。
口の周りが黄色くて、幼鳥だとわかる。
こちらが成鳥、向こうが子ども。
お母さんが言いました。
「お前はね~ これから一人で生きていくんだよ」

巣立ちした子どもたちは親鳥と分かれて、集団生活に入ります。
それから南の国に帰っていきます。

photo 杉山会員
report 平野会員

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腰掛神社のイチョウ 2020.12.28

境内のイチョウの大木が黄色く色づいてきれいでした。

腰掛神社は芹沢(江戸時代は芹沢村)の鎮守様です。
『新編相模国風土記稿』には江戸時代の様子を次のように書いてあります。
腰掛明神社。村の鎮守なり。大庭の神、腰を掛けし旧跡といい伝う。思うに旅所の跡などにや。小石一顆(か)を置き神体とす。本地大日。寛永十二年(1635)八月十九日勧請。爾来この日をもって例祭を執り行う。別当宝沢寺。当山修験。吉岡村滝岡寺触下。 
(「腰掛明神社」と呼ばれている。芹沢村の守り神である。大庭の神(注―どのような神様かは不明)が腰を掛けたところと伝えられているが、これは考えてみると、大庭の神が祭礼のとき、村々をめぐり、一時休んだところだったのではなかろうか。石の一つをご神体としていて、この神の、仏(ほとけ)としての姿は大日如来なのである。どこから迎えたかは分からないが、寛永12年(1635)8月19日にここにまつられた。以来、この日に毎年の祭礼を行っている。神社を管理しているのは境内の隣にある、当山派(真言宗系)修験道の宝沢寺(ほうたくじ 注―宝沢寺も次の滝岡寺も今はない)である。宝沢寺は、吉岡村(現在は綾瀬市吉岡)にある修験の寺、滝岡寺の支配下にある。)

photo & report 芹澤七十郎

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