茅・郷土会Study Room 名取龍彦会員 「茅ヶ崎純水館の話 partⅡ」 2021.7.20(火)

たくさんの資料を持参して説明

昨年の12月15日におこなった「茅ヶ崎純水館のはなし」に続くpartⅡです。
partⅠでもたくさんの生糸の糸取り道具などを並べてお話しされました。
今回はチラシ・本・グラフ・写真集など、印刷物や手書きの資料を持参されました。
名取さんはこの形式で行う自分の催しを「名取移動博物館」と名付けています。

当日配布のレジュメ

上の表は当日配られた発表要旨です。クリックすると拡大して見ることができます。
向かって左欄はこの日計画した3時間の配分。右欄は話の要点。
持参の資料を参加者全員で見ながらの説明を第一部とし、第二部は茅ヶ崎純水館のオーナー小山房全(こやまふさもち)の生家 工藤家の話でした。ここで時間がなくなり、養子先の小山家の話は割愛となりました。
持参された資料はリストによると119点。
江戸時代のものでは上垣守國の「養蚕秘録」上・中・下三冊の和綴じ本。アメリカのチニー絹物製造会社が、茅ヶ崎純水館の絹糸の品質を検査し、極めて良質と判定した「試験報告及び成績表」(和文)、養蚕教科書や誰かが記した養蚕日誌などもありました。

これも重要資料の一つです。昭和17年3月に発行された『房全追憶録』。
房全の七周忌に非売品として作られたもので、房全と純水館茅ヶ崎製糸所の基本図書といわれており、関係者や親族が追悼文を寄せています。

それにしても名取さんは一人でこれほどの量の、質の高い資料をよくぞ集められたものだと感心しました。

今回触れることが出来なかった事柄を含めて、時期はまだ未定ですが、茅ヶ崎純水館の話partⅢに続きます。

茅ヶ崎郷土会から

今、茅ヶ崎郷土会はコロナ禍を避けるためにほとんどの事業を中止しています。
勉強会StudyRoomも、昨年の12月に行って半年ぶりの企画でした。
7月になって東京都を始め神奈川県も感染者数が増えてきたので、予定どおり実施するかどうかを迷いましたが、参加者数を絞ることなどの感染対策を厳密にしたうえで開くことにしました。
従来、勉強会StudyRoomは会員外の視聴希望者にも門戸を開いているのですが、コロナ禍の中では会員に絞っています。
今回は会員へのPRもこのホームページのみとしました。
講師の名取会員と、会員外で参加希望された方への期待に応えることができませんでしたが、どうぞご理解をお願いいたします。
1日も早く、いつものスタイルで事業を行うことができるようになることを願っています。

photo & report 平野会員

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 005キビタキ

木々の葉がいよいよ色濃くなるこの時期、茅ヶ崎の丘陵にも雑木林の歌い手 キビタキがやってきました。
森の中で、良い声でさえずります。

2023年 今年もキビタキがやってきました。

キビタキの若鳥です。羽の色が薄いのですね。
かわいい子です。(朝戸夕子)

2022年、キビタキに会いました。

2022年5月20日、北部の丘陵編の野鳥データを送ってくれる朝戸夕子さんから キビタキの最新画像が編集子のところに届きました。前回の記事( 2021.07.15)に追加します。(編集子)

キビタキは、我が家の周りを 飛び回ってますがなかなか撮らせてくれません。
撮影地は茅ヶ崎市堤です。(朝戸夕子)

2021年 キビタキです。

6月。
毎年この時期になると、ひときわ高い良い声で歌うように鳴くキビタキ。
茅ヶ崎の山側エリアには、実はたくさん来ていますが、高い木の中のほうにいて、なかなか出てきません。
写真は2021年5月14日に堤、芹沢で撮りました。
運のよいことに、餌を求めて目の前に降りてきました。
後ろ姿よりも、前から見たほうが鮮やかな黄色で、かわいらしいですね。
写真はオスです。

おなかの配色
首の強いオレンジが特徴
背中の配色
2019年5月の撮影

メスの配色

メスは地味ですが、それはそれでかわいらしいのです。

冬期はフィリピンやボルネオ島などの東南アジアへ渡りをおこない越冬する。
夏鳥として日本に飛来し、繁殖する。
山地の明るい雑木林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食や地上採食もする。Wikipedia

photo & report 野の鳥探し隊 朝戸夕子

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柳島海岸の崩落と修復工事を追う⑥ 蛇籠による崩落修復工事

茅ヶ崎の海岸の砂が流出して砂浜がやせ細っています。
一市民としては気になることなので、柳島海岸での経過を追っています。
今までに、このコーナーで5回掲載しました。

① 2021年1月19日up 「柳島海岸の養浜工事
②     2月13日up 「柳島海岸 また崩落
③     2月18日up 「海が荒れる
④     3月 3日up  「柳島海岸またまた崩落」 
⑤     6月 8日up  「柳島海岸の崩落と修復工事を追う

⑤は、3月1日に修復工事が終わったにも関わらず3月6日にはまた崩落が始まったこと、そしてその修復工事が始まる直前の4月23日までの様子を掲載しました。
その間の3月12日、この海岸の担当部署に聞いたところ、次の修復は「蛇籠」で行うとのことでした。

今回は⑥として、3月6日に崩落した所の修復工事が始まった5月15日から、工事が終了した7月10日までの様子を掲載します。
前田会員が根気強く撮影を続けました。
reportは平野会員ですが、説明に間違いがあるかも知れません。

修復工事が始まる前の様子
2021年5月14日時点での崩落現場

サイクリングロードの脇、ギリギリのところまで崩れている部分

ある日、杭が打たれた 5月15日

工事現場の範囲を示す杭

工事の材料が運び込まれる 5月22日

大きめの砂利 大きいのは人の頭くらいある
金属の網 蛇籠になるのだろう

そして復旧工事が始まった 5月28日

袋に入れた砂利を積む

砂利袋と蛇籠を積むところは、サイクリングロード脇まで崩れたところのよう

工事のか所は2か所あって、一つはサイクリングロードの脇まで崩れたところ
もう一つは、崩れがロード脇までは行っていなくて被害が比較的少ないところ

工事が進む 5月30日

被害の少ないところは、崩れた法面に土を入れて、機械で押しつけて固めたと思われる
崩壊のひどいところは、蛇籠を埋めて、その上に砂利を詰めた袋を積む

蛇籠積みはほぼ完了か 6月10日

画像の向かって右側が崩壊のひどいところ 砂利袋がさらに積まれたかどうかは確認していない
左側の少しだけ写っているところは、法面を補修したところ

工事は仕上げに向かう 6月5日・6月13日

奥の方は蛇籠の上に土を被せて埋めた部分
手前のキャタピラの跡のある方は、崩壊の少なかった部分
主要な工事は終わったようだ

法面の上にも工事が及ぶ 6月15日・6月21日

6月15日西を向いて撮影
比較的被害の少なかったところ
6月21日東を向いて撮影
ロート脇まで崩れたところ

工事はほぼ完了 6月22日・6月24日

もう崩れないで欲しいと願う
フェンスもついた
舗装も終わったか

しかし、心配の種がひとつ現れる 7月2日・3日の大雨

7月6日東を向いて撮影
2日と3日の大雨は熱海市の土石流を引き起こした


7月8日西を向いて撮影
翌日には修理されていたが、また起こらないとは限らない

柳島でも、修復工事の終わったばかりの法面の肩の一部を流した
おそらく雨水がここに集まって流れ下ったのだろう

通行止めが外れた 7月10日

早朝の様子

5月半ばから2ヶ月ほどを要した復旧工事が終了した。
私たち市民にとってはとてもありがたいこと。

しかし、世界中で、海をめぐる課題はますます大きくなっている。
私たちに何ができるのか、考え込んでしまう。
「考え込んでいるだけではダメだ」といわれそうだが。

photo 前田会員
report 平野会員

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (66)ハマシギ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。 【杉山 全】

最も多く見かけるシギ類の一種です。
大群で群れ飛ぶことが多く、飛び立つと一群になり、波がうねるように壮観です。
数百羽で越冬することも珍しくなく、海岸や河口の干潟、砂浜,磯に多く、海に近い湿地、水田,池、河川の下流部にも生息します。
甲殻類、貝類、ゴカイ、ミミズ、昆虫類を食べます。

夏羽のよそおい。腹が黒い羽根になる。

Wikipediaには次のように紹介されています。
「ユーラシア大陸と北アメリカの北極海沿岸のツンドラ地帯で繁殖し、日本には旅鳥または冬鳥として全国各地に渡来する。日本に渡って来る種は、大部分がアラスカ北部で繁殖した群れと推定されている。日本で最も多く見られるシギ類のひとつ。
他のシギ類同様くちばしと足が長い。冬羽は灰白色の細かいまだらもようだが、夏羽は頭と翼が赤っぽく、腹が黒くなる。近縁種のうち、夏羽で腹が黒いのはハマシギだけなので、この時期は近縁種とも区別しやすい。雌雄同色。」

冬羽のよそおい。メダイチドリに混じっている。

photo & report 杉山会員

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 004 オオルリ

ルリ色の歌い手

毎年、かわいい声で、歌うように現れます。オオルリです。
写真は2020年に堤の住宅街に隣接した林で撮りました。芹沢周辺にもいますし、毎年、中央公園にも飛んでくるそうです。
小鳥の中でも大きめで綺麗なブルー。見つけやすいです。
今年も良く歌っていますが、なかなか写真は撮らせてくれません。

「ウーン」
何か、考えています。
「考えてもしょーがない」
と、飛んでいってしまいました。

雄の背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑がある。のど、顔は黒で腹は白い。
低山帯から亜高山帯にかけての山地や丘陵に生息し、とくに渓流沿いのよく茂った森林に多く、飛翔している昆虫を捕食する。
繁殖期に雄は高い木の梢で豊富な声量でさえずる。そのさえずりも姿も美しい。
渡りの時期には市街地の公園でも観察される。
日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。
Wikipediaより

photo & report 野の鳥探し隊 朝戸夕子

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