茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 (032) ウグイス

2023年5月12日、茅ヶ崎市の 丘陵に住む我が家の近くで、このところウグイスの大きなさえずりが毎日聞こえます。
お隣の小さな女の子がそれをまねて、ホケキョ ホケキョと叫んでいます。


次の文章はWikipediaから引用したものです。

さえずるのは縄張り内を見張っているオスで、「ホーホケキョ」が他の鳥に対する縄張り宣言であり、巣にエサを運ぶメスに対する「縄張り内に危険なし」の合図でもある。「ケキョケキョケキョ」が侵入した者や外敵への威嚇であるとされており、これを合図に、メスは自身の安全のためと、外敵に巣の位置を知られないようにするためにエサの運搬を中断して身をひそめる。

日本ではほぼ全国に分布する。一部地域では夏に山地で過ごし冬季に平地へ移動する漂鳥であるのに対し、移動を伴わない地域では留鳥となる。

平地から高山帯のハイマツ帯に至るまで生息するように、環境適応能力は広い。笹の多い林下や藪を好むが、さえずりの最中に開けた場所に姿を現すこともある。英名の「Bush Warbler」は藪でさえずる鳥を意味している。警戒心が強く、声が聞こえても姿が見えないことが多い。

体長はオスが16cm、メスが14cmで、スズメとほぼ同じ大きさ。体色は、背中がオリーブ褐色で、腹面は白色、全体的に地味である。雌雄同色。

ウグイスの卵の長径は1.8cm、ホトトギスの卵の長径は2.2cmで、色はほぼ同じで、ホトトギスの托卵対象となる。

さえずりは「ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……」、地鳴きは「チャッチャッ」。

東京都台東区鶯谷の地名の由来は、元禄年間に京都の皇族の出である公弁法親王が「江戸のウグイスは訛っている」として、尾形乾山に命じて京都から3,500羽のウグイスを取り寄せて放鳥し、以後鳴きが良くなりウグイスの名所となったという逸話に由来する。

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 (031)イカル

2025/3/28 画像追加

芹沢・堤では、今年もたくさんのイカルがやってきています。似た種の、今年は 数えるほどしか見かけないので心配しています。相次ぐ山火事や、戦火に 巻かれていないだろうかなあと心配しています。 朝戸夕子

Wikipediaに次のように書いてありました。
全長は約23cm。太くて大きい黄色い嘴を持つ。
主に樹上で生活するが、非繁殖期には地上で採食している姿もよく見かける。木の実や草の種子を採食する。時には、昆虫類も食べている。冬季にはジュズダマの実や刈田に残った籾を食べたりする。ムクノキの実や木の芽などの柔らかいものを好んで食べるが、硬い木の実も食べる。
繁殖期はつがいで生活するが巣の周囲の狭い範囲しか縄張りとせず、数つがいが隣接してコロニー状に営巣することが多い。木の枝の上に、枯れ枝や草の蔓を組み合わせて椀状の巣を作る。産卵期は5-7月で、3-4個の卵を産む。抱卵期間は約14日。雛は孵化してから14日程で巣立つ。
非繁殖期は数羽から数十羽の群れを形成して生活する。

photo&report 朝戸夕子

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 (030) クロジ

(029)で紹介したアオジと同じように体の羽の色から名前が付いている。
Wikipediaには「雄は全体に灰黒色。雌は灰褐色。」と記してあった。

夏は亜高山帯にいて産卵・子育てし、冬になると低地に降りてくるというから、アオジと同じような生態である。
茅ヶ崎には冬にならないと来ないが、目立たないために見つけるのは難しいらしい。
写真に捉えにくい鳥なので、よくぞ写したという貴重な画像だ。


メジロ、ジョウビタキと一緒にいるが、体が黒いので目立たない。

「繁殖期には樹上で昆虫類やクモ類を捕食し、それ以外の時期は地上で植物の種子を食べる」とWikipediaに記してあった。

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 (029)アオジ

おなかが黄色いですが、アオジです。

Wikipediaに「下面が黄色い羽毛で覆われ、喉が黄色い。オスの成鳥は頭部は緑がかった暗灰色で覆われ、目と嘴の周りが黒い」と書いてありました。

背中の方はどうかというと
「上面は褐色の羽毛で覆われ、黒い縦縞が入る」(Wikipedia)とありました。
目のまわりなどが暗い緑色に見えるところから、アオジという名が付いたのでしょう。

寒そうにしています。
夏は高い山中や北海道で産卵・子育てをして、冬になると茅ヶ崎あたりの平地に降りてきて過ごすそうです。
茅ヶ崎は暖かいと思って来たのでしょう。
「北海道の冬に比べれば暖かいかも知れないが、寒い日もあるのだよ」と言ってやりたいです。

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎

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茅ヶ崎の野鳥たち 北部丘陵編 (028)ルリビタキとタイワンリス

冬の使者、ルリビタキが帰って来ておりました。
という投稿が、この北部丘陵編に小出地区で見た野鳥を送ってくれる朝戸夕子さんから届いた。
なんと良いチャンスと絵柄でしょう。なかなか撮れない写真です。

夏には高地の山林で繁殖し、冬になると茅ヶ崎あたりの平地にも降りてくる。
ジョウビタキと同じ仲間だが、ジョウビタキの方がよく見かける。

ブルーがとてもきれい。
オスは成長するとこの色になり、メスと若いオスはしっぽの先だけがブルー。

2021年12月15日にも北部丘陵編に010の番号で掲載している。
こちらにはメスも紹介してあります。


タイワンリス

朝戸さんは、ルリビタキと一緒にタイワンリスの写真も送ってくれた。

かつて鎌倉市や江ノ島で悪名を売って、今は茅ヶ崎にも住み着いている。
農作物を荒らすのはいつものことだが、ネット情報では野鳥の巣なども襲うとあった。
ニホンリスの生息にも影響を及ぼしているとも書いてあった。
在来の自然に悪さをする外来の動物、植物は困ったものだが、彼らを日本に持ち込んだのは結局私たち人間なのだ。
知らぬうちに連れてこられたうえに「困ったもんだ」と言われて、「自分の方こそ困ったもんだ」と言いたいのかもしれない。

photo 朝戸夕子
report 芹沢七十郎

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