茅ヶ崎の野鳥たち 北部の丘陵編 001 サンコウチョウ 

2923年、しきりに鳴き声が聞こえます

6月26日~28日
オス、メスの姿を撮影しました。

マナーを守らない撮影者がいるようです。
縄張りを作って暮らす生き物にとって、安心して暮らせないのは致命的です。
マナー違反は止めてもらいです。

オス メスそろっているので、繁殖してくれるとうれしいのです。(撮影者 朝戸夕子)

むらさき色の体色と長い尾羽が特徴の オスのサンコウチョウ。
子育てが終わると、オスは この長い尾羽を落とします。
メス 全体に 赤み掛かった茶色です。
メス 横から見ると、赤茶が、わかりやすいです。

6月。今年も鳴いています。
ただ、暗い林の中なので姿を見るのはむずかしいです。
その後ろ姿を撮影することができました。(撮影者 朝戸夕子)

2021年、芹沢でサンコウチョウの鳴き声

2021年05月31日、午前10時30分の前後30分間ほど、自宅で ツキ ヒ ホシ ホイ ホイ ホイ を何回も聞きました。この 聞きなし 知っている人は知っているけど、知らない人は知らない。
サンコウチョウの鳴き声です。

暗い森の中を飛んでいるので撮影するのは難しいです。
写真のサンコウチョウは尾羽が短いですがオスでしょう。子育てが終わると長い尾羽を落とすのだそうです。
北部丘陵などで野鳥の観察を続けている朝戸夕子さんが撮影した写真です。
良く撮れたものだと感心します。
サンコウチョウはペアでテリトリーを回っているようです。

筆者の自宅は芹沢の鎮守、腰掛神社の隣。
腰掛神社はスギやケヤキやシイその他の樹林に囲まれています。
2月、3月になると、夜間にフクロウがしきりに啼くようなところです。

ネットで調べると、各地で記録されたサンコウチョウの姿や鳴き声がたくさんヒットします。
オスの尾羽はとても長いですが大きな鳥ではありません。頭と背が黒っぽく、目の周りを白いリングが囲んでいて、くちばしは頭の大きさの割には大きく、胸から腹は白いろ。
ヤキトリにしてもまずそうです。(ゴメン 捕まえてはいけないことは知っております。)

サントリーの「日本の鳥百科」というサイトに
「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ」と聞くことができるところから、三つの光、三光鳥の名がつきました」
とあります。

Wikipediaには
日本、台湾、フィリッピンなどに居て、日本には、夏渡来し繁殖する
とありますので、案外各地で見たり聞いたりできる野鳥かも知れません。
私などが、たまたまその声を聞いたからと言って自慢するほどのことはないのかもしれません。
しかし、鳴き声は特徴があります。一度聞いたら忘れないほどです。

フイッ フイッ フイッ ホイ ホイ ホイ
あるいは
ホイ ホイ ホイ ホイ ホイと5回連続することもありました。


その鳥の声を聞いたよ! という自慢話です。(やっぱり自慢したかったんだ。)


あしたも啼いてくれるかな。(芹澤七十郎)

2023年6月~8月に撮影したサンコウチョウの子育て記録はこちらをクリック

photo 野の鳥探し隊 朝戸夕子
report 芹澤七十郎


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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (64) ハジロカイツブリ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。 【杉山 全】

湖沼や河川などに主に淡水域に生息するが、漁港や湾内など波が高く立たない所では海水域でも見られる。
次列風切りが白いことが名前の由来。飛翔時に目立つ。
オスメス同色。虹彩は赤く、くちばしがやや上に反っている。

餌をさがしている

ヨーロッパ、アフリカ東部と南部、東アジア、北アメリカ中部、南アメリカ北東部で分散して繁殖する。
非繁殖期は海上や温暖な地域へ移るものもある。日本では冬鳥で、北海道から九州まで各地の海や湖沼に中国東北部やウスリー川周辺などで繁殖したものが渡来する。
(Wikipedia)

photo & レポート 杉山会員

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シジュウカラの巣立ち

柳島に住む前田会員のところでシジュウカラが卵を産み、それが孵(かえ)って、昨日(5月20日)巣立っていった。
大喜びの前田さんからそのように連絡があった。
前田さんは自分のブログをほとんど毎日投稿している。
そのブログに、巣箱づくりから始めて、子育て、巣立ちまでを掲載していたので、過程を追いながら、あらためてここにもアップしておこう。
太字の説明文は前田さん。
普通のフォント文字は編集子。

2月28日 巣箱づくり

今日は廃材を使って野鳥の巣箱づくりをする。
直径3㌢の穴なのでシジュウカラが巣を作るのを待つとしよう。屋根の部分は蝶番(ちょうつがい)で開け閉めができるようにしたかったのだが、古い蝶番は動かない。仕方なく紐で屋根を止めるようにした。これなら掃除も容易にできるというものだ。

3月2日
夜中の何時ころに雨が降っていたのだろう。
午前中、巣箱の補修をした。底板の部分に5か所穴を空けて水が溜まらないようにする。

4月3日 シジュウカラ、巣箱に入る

今、シジュウカラがしきりに鳴いている。
巣箱に入ったので縄張り宣言をしているのだろうか。番(つがい=ペア)のシジュウカラが巣箱を頻繁に出入りしている。うかつに外に出られない。驚かせてしまってはかわいそうだ。
巣作りしてから何日くらいで卵を産んだりヒナが巣立ったりするのだろうか。この後調べてみよう。

北海道大学大学院 環境科学院 生物圏科学専攻 動物生態学コース 小泉研究室のサイトに「カラ類の繁殖生態 ~シジュウカラの営巣から巣立ちまで~」というページがあり、産卵から抱卵(ほうらん)、孵化(うか)、巣立ちまでを紹介している。
それによると、
  産卵は1日一個
  10個ほど産卵
  すべての卵を産み終わってメスが抱卵
  2週間で孵化 メスは、裸のヒナを温める 雄が給餌
  孵化後13日で羽根が生えて飛べるようになる
  17日で完全に飛べる 巣立ち
とあった。

5月10日 ヒナが孵(かえ)る

シジュウカラが孵った。親鳥がひんぱんにエサを運んでいる。
巣箱のかけてある梅の樹の下でヒナの鳴き声を聞いたと、第一発見者の言。
私は、巣箱の出入り口の穴を飽かず眺めている。
もう一つ巣箱をかけてある。北側のポンプ場の敷地内である。道路からも見えるし、近所の子供たちも楽しみにしているので、叶えたいものだ。
これらの巣箱が成功すれば、巣箱づくりの輪を広げる活動でもしたくなるというものだ。

いやいや欲を出すのは止めよう。まずはヒナの巣立つのを待つとしよう。

抱卵は2週間としてこの日から逆算すると、卵を産み終わって抱卵を始めたのは4月26日だったということになる。
その卵がもしも10個だったとすると、1日に一個ずつの産卵だから、4月17日から生み始めたことになる。

5月11日・13日 子育て中

5月11日
親鳥がくわえているのは雛の糞。
先に紹介した小泉研究室のサイトには、親から餌を貰って飲み込んだ雛が、その親に向かってお尻を向け、糞をする。すると親はその糞をくわえて巣箱を出る動画がある。
巣箱の中を汚さない小鳥の習慣である。

5月13日
私は部屋から巣箱の穴を見ている。
雨が降っているが、親鳥は頻繁にエサを運んでいる。
何度もシャッターを押すが空振りばかりである。撮れたと思ったらピンボケだ。昨日は出入り口で静止したのに、今日は勢いよく飛び込んで、出る時も素早いのである。雨に濡れないように迷いなく動いているのかもしれない。昨日よりも巣箱の中のヒナの鳴き声も大きくなった。子育て真っ最中なのだ。
窓を開けているので寒くてしかたがない。もう少し眺めていよう。これから先にいい写真が撮れるかもしれない。

5月20日 ヒナの巣立ち

巣箱の中のヒナの鳴き声が大きくなった。
いつ頃巣立つのかなぁ~と思っていたら、それは突然やってきた。
親鳥が盛んに鳴く。ヒナが巣穴の丸い窓から顔を出す。幼い顔をして外をうかがっている。親の呼び声に呼応して次々と飛び出す。我が家がひっくりかえったような大騒ぎ。孫たちも隣の窓から声援を送る。何やら厳かな儀式でも眺めている心境になる。
良かった良かった。無事に巣立った。ず~~と気にかけていたので、ひと安心というか、脱力感に襲われている。
昨日の雨の中、部屋の中から巣箱を眺め続けた。何度もエサを運んでいる様子を確認した。親鳥のひたむきな行動に感動していたものだ。
 次はいつ頃やってくるのかな?

5月21日 巣立ったあとの巣箱を点検

シジュウカラが巣立った巣箱を確認する。
ヒナが一羽死んでいた。嘴も羽もしっかりしている。巣立つ何日か前に死んだらしい。テッシュペーパーにくるんで畑に埋める。
フンは最後に残ったヒナの分だろうか。3個くらい落ちていた。次の巣作りのために取り除いた。
巣箱をよく見ると床一面に苔(こけ)が敷いてある。その下はスポンジのような白い繊維質のものが見える。ふわふわなカーペットのようだ。どこかで見たような気がする。車庫のブロックの穴に、金魚飼育の水を濾過するスポンジを詰めてあった。どうもその素材を使ったらしい。シジュウカラの理想の住まいだったのだろう。全て嘴(くちばし)一つで運んだのだから立派である。
ここ数日、外で作業をしているとシジュウカラに叱られていた。邪魔するなとばかりに鳴かれていた。これからは心おきなく外に出られるのは嬉しい。
巣立ったら、物置の裏の片づけをしようと思っていたので決行する。
シジュウカラの子育て中はスズメのエサ台にエサをやらなかった。子育てに集中してもらうためだ。これも復活する。
強風が吹いている。スィートピーが大きく揺れている。紐で支える。ユリも1㍍もの高さになってきたので支柱を立てる。
 さて次は何をやろうか

photo 前田会員
report 前田会員・編集子

「茅ヶ崎の野鳥たち」の中にもシジュウカラを掲載しています。
茅ヶ崎市の鳥に選ばれている鳥、シジュウカラはこちらから

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浜見平団地の給水塔が撤去されました

茅ヶ崎市柳島と松尾の地内に設けられた浜見平団地で、塔屋の建て替えが進んでいます。
浜見平団地は昭和39年(1964)から入居が始まりました。今年2021年まで57年を経過した団地です。
団地のほぼ中央部に建っていた給水塔の解体作業が昨年から始まっていました。
このほど、工事が完了しました。
柳島に住む前田会員がその様子を撮影していた画像で紹介します。

幼稚園跡地の横に建っている白い塔が給水塔です。
塔の後ろの向かって右側のグレーと青い建物は神奈川県の衛生研究所です。
塔の左横のグレーの建物はマンション、その向こうに横に延びる山は大山の続きです。
写真は、BLANCH茅ヶ崎② から北を向いて撮影されました。

給水塔のライトアップ

給水塔の解体が行われるにあたり、そのライトアップが昨年12月に行われました。
UR都市機構のホームページ
(https://www.ur-net.go.jp/news/20201228_touchin_hamamidaira.html)
に12月、次の様にPRされていました。

浜見平団地の給水塔イルミネーション『Crystal of Snow』を行いました。
12月15日(火)から1月6日(水)まで浜見平団地の給水塔イルミネーション『Crystal of Snow』を行っています。
この給水塔は、浜見平団地が建設された昭和39年から地域のシンボルとして、団地にお住まいの方や地域の方に愛されてきましたが、団地再生事業により役目を終えて来年1月から解体工事が行われる予定です。
このイルミネーションは、「コロナ禍で暗いニュースの多い中、地域の皆さまに年末年始を明るい気持ちで過ごしていただきたい」との思いで団地再生事業の工事受注者の岩田地崎建設が企画・運営し、URが場所提供などの協力を行い実現しました。
年末はクリスマスカラーでの点灯、年明けにはお正月カラーでの点灯を予定しています。初日には点灯式も行い、参加された地域の皆さんはいつもと違い、少しおしゃれになった給水塔の姿を楽しんでいました。
URは今後も、お住まいの皆さまにいきいきと暮らし続けていただける環境づくりに取り組んでいきます。

工事が始まり、上の方から解体されていきました。

2021.01.27
2021.03.30A
2021.03.30B
解体工事が進んで、基礎だけになりました。
向こうの建物は、県の衛生研究所とマンションです。



photo 前田会員
report 平野会員

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (63)ハクセキレイ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。 【杉山 全】

海岸、河川、湖沼、農耕地、市街地、人家付近とさまざまな所に生息し、人なつこい鳥。
雑食性で地上を歩きながら昆虫類などを捕食する。フライングキャチも得意、垂直に飛びあがり、空中の昆虫を捕食する。
畑や水田などでもよく見かける。耕耘機で掘り返したあとをついて回り、土中からあらわれた虫などを食べている。
歩き回るときに尾を上下に振る。この動作から昔は「石たたき」と呼ばれていた。

幼鳥
全身の色が薄い

この鳥に似ている仲間にセグロセキレイ(背黒セキレイ)がいるが、茅ヶ崎あたりでは見かけない。
キセキレイ(黄セキレイ)も当地方ではあまり見られないが、過去に柳島で撮影したことがある。

photo & report 杉山会員

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