茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (61)トビ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。   【杉山 全】

俗にトンビと呼ばれる最も身近なタカ類。
山地林、平地林、市街地、農耕地、海岸などに生息しています。
雑食性で、動物の死骸、魚から昆虫まで捕食します。
高いところを飛びながら獲物を探し、見つけると急降下して、足ですくうように捕獲します。上昇気流を利用して輪を描くように帆翔(はんしょう 羽根を広げたまま飛ぶ様子)している姿を良く見ることがあります。このとき、尾羽を左右にひねる動作をし、翼の先端がだらりと下がる傾向があります。
尾羽は比較的長く、先端がバチ状であることがほかの猛禽類との識別点です。

海岸で、魚の死骸にとりついています。
見つけた魚の死骸を、カラスと取り合っています。
飛んでいるときもカラスと争っていることが見られます。
子どもに餌を運んできました。
足で獲物をつかんでいます。

海岸部で、高い空を飛ぶ様子をよく見ます。
目のいい鳥で、おにぎりなどを食べていると、音もなく飛んできて持っていってしまいます。
海辺にハイキングなどで出かけたときは、要注意です。

photo & report 杉山会員

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柳島海岸の崩落と修復工事を追う③ 2021.02.17-18

海が荒れる

17日(水)、午後の強風はすごいものでした。
16日から17日にかけて低気圧が北上するため、日本海側では大雪の大荒れ、太平洋側では強風に注意との予報が出ていました。ラジオは、瓦屋根が飛ぶ可能性があるともいっていました。
久里浜と千葉県金谷を結ぶ東京湾フェリーも止まっていたようです。

茅ヶ崎の海も荒れていて、高波は翌日の18日まで続いていました。

姥島の岩礁を隠す高波

いつもは早朝から釣り人が姥島に渡っているのですが、17日には、その姥島を高波が洗っていました。

崩落現場の、緊急工事が一段落したところを波が襲っていました。

砂浜にはきれいな風紋ができていました。

photo 前田会員
report 芹澤七十郎

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南湖(なんご)の仲町 西組講中の稲荷講 2021.2.11

2月の初午(2月になって最初の午の日)には稲荷様を祭ります。
今年の初午は2月3日でした。
しかし、南湖3-4-6にある稲荷神社では11日に稲荷講が行われました。
この神社は、南湖上町と仲町の西講中と東講中の三組の稲荷講中で祭っていて、この三組が順番交替で祭礼を担当します。仲町西組は2018年に行い、また今年、当番が回ってきました。

海に面している南湖には、以前は漁業にたずさわる人たちが大勢住んでいました。
お稲荷様は農業の神様でもありますが、漁村でも多くの家々で祭られています。
個々の家には屋敷稲荷を祭り、また十数軒が講中(こうじゅう)を組んで祭っています。
昔、講中では、その中の一軒が交代制のやど(宿)となり、講中が集まって飲み食いをしました。これを稲荷講(いなりこう)といいます。
昔はそのときにオハケサンという祭壇を縁先に作りました。

上の左側のスケッチは『茅ヶ崎に伝わる稲荷講』(三橋伊勢松著 茅ヶ崎郷土会 印刷時は不明)から取りました。
右側の写真は、南湖の下町のM家がヤド(宿)をしたとき縁先に作られたオハケサンです。『茅ヶ崎市史』3(考古・民俗編 昭和53年-1978-3月茅ヶ崎市刊)の564頁に掲載されています。
同じ頁に次の様な解説が付けてあります。約40年くらい前の様子です。
漁村では三日もかけて稲荷講を盛大に催したという。宿の縁先に、オハケサンという祭壇をつくり、早朝に海から取ってきた砂を敷く。油アゲ・カケノウオ(掛けの魚)・赤いご飯が欠かせない供え物である。オハケサンにはオヤス(藁で作った筒状の容器)もつける。子どもたちにとっても楽しい祭りであって、夜、子ども同士集まって、太鼓をかついで叩きながら、縄ばりの中を歩いた。

時代が変わって、最近は講中を解散するところもあるようです。
オハケサンを作る民俗はもうないものと思われます。

photo 稲荷神社の稲荷講 尾高会員
    オハケサンの画像など 芹澤七十郎
report 芹澤会員

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茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (60)ドバト

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

一般に「ハト」といわれる鳥。
公園や社寺、駅や街中の広場など、市街地の至るところで見かける。そのほか農耕地、牧場、河原などにも生息する。
北アフリカから中東、中央アジア、中国西部に分布するカワラバトを伝書鳩にするなどの目的で人為的につくりだされた鳩が、再び野生化したもの。
群れで行動し、市街地の上空を群れで飛びまわっている様子もよく見られる。
オオタカやハヤブサが都市部に進出した大きな要因の一つは、市街地にいるドバトを獲物としているからといわれている。

鳩たちの相談
さあ、水浴びだ!
飼われていた白い鳩が逃げ出して、ドバトの仲間になってしまった。

photo&report 杉山会員

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柳島海岸の崩落と修復工事を追う② 2021.02.13 

梁島海岸また崩落

茅ヶ崎の海岸では砂浜の浸食(砂の流出)が続いていて、大規模の養浜工事が行われています。その様子を、先月19日に掲載しました。

そのような中、柳島の海岸で、また崩落が起こりました。
砂がなくなって、昔はなだらかに波元まで続いていた砂浜に、崖ができています。その崖の一部が崩れたのです。原因は砂が無くなっているからと思われます。
現場は、養浜工事の近く、そのすぐ東側です。

砂浜の浸食はいつから始まったかは分かりませんが、私が茅ヶ崎に引っ越して来た昭和46年(1971)の海岸はなだらかでした。すでに浸食は始まっていたのかも知れませんが。
この画像は2019年10月、台風のあとの崖の崩落の様子です。
波の引いた砂浜に土嚢がむき出しになっているので、その前にも養生工事が行われていたことが分かります。何度も崩落する場所なのかも知れません。
今年の1月に撮影した画像です。
左の写真の崖の令和3年1月現在の様子です。
砂防林を囲む柵の手前にサイクリングロードがありますが、そのきわまで崩落しています。

1月、新たな崩落

崖が一部崩れました。
1月28日の撮影ですから、崩れたのはその前日の様です。
崖の上のサイクリングロードの間際から崩れています。
サイクリングロードはすぐに通れなくなりました。
その後、崖の下の波打ち際も入れなくなりました。

崩落か所の全景

崖は向こうに行くに従って低くなっていますが、砂がなくなると、次第に高低差が大きくなるのでは無いかと思います。

緊急の工事が始まりました

怪我をする人がない内に、工事が始まって良かったと思いました。

この車で土嚢を運びます。
こちらには作った土嚢がまとめてあります。
波打ちぎわに土嚢を積んで落ちてくる砂を止め、崩れた崖には砂を被せて工事は進められています。
しかし、この先どうなるのかなと、心配は残ります。

工事 一件落着のようです

photo 前田会員
report 平野会員
(2.14 画像を1枚追加しました。)

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