こんにちは!花たち 2020.04.25 クマガイソウ と ムサシアブミ

クマガイソウ

越してきた40年前は近くの竹やぶなどに群落がありました。
それを庭に移しておいたところ、庭には残りましたが、近所では次第に絶えていきました。
20年前に家を建て替えて庭も造作したときに、ついにそれらも姿を消しました。

それがです。2018年3月、庭の一角に、突然2本だけ芽を出して葉を広げました。
去年2019年は3本になり、その1本が花を付けました。
今年は5本、内3本が花を付けました。
種が飛んできたとも思えません。あるいは地中に眠っていたものが目を覚ましたのでしょうか。

コロナウイルスも突然に出現したことですし、この花も来年は姿を消すということもあるかも知れません。

ムサシアブミが大きな葉を広げ、花を付けた

コロナウイルスが終息したとき、どこかの国が、「自分のところは、国の力だけでどこよりも早くウイルスを撲滅したぞ」と豪語するなら、「私たちの国もそのような国になるべきだ」という意見が出ないとも限らないような気がします。
試練はいつなんどき、どんな形で襲ってくるかわかりません。
それに立ち向かうとき、国の力も欠かせないでしょうが、庶民の力も同じように働いたことを国中が認める将来であって欲しいと思います。

photo & report 石野治蔵(石乃 改め 石野)

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こんにちは!花たち 2020.04.25 エビネ5種

もう4月も末。
もとからここに生えていたジエビネをはじめ、5種類。
やわらかい光のなかで、エビネが満開です。
まるでコロナ騒ぎなど、ないかのようです。

コロナさわぎに巻き込まれて改めて認識したことは、自分は毎日、真っ暗な中を歩いているのだな~ということです。そのことに気づいていなかったのだな~ということです。

「一寸先は闇」という言葉がありますが、「一寸」どころか、前を見ても横を見ても後ろを見てもまったくの闇。この先のことが全然分からないのです。

それなのに、どうして、今まで自分は平気で生きてくることができたのだろう。
将来には確たる未来があるとか、手を伸ばせばすぐ横には触れる何かがあるとか、思い出はなつかしさにあふれているとか、そう思ってきたのですが、それは幻想だったようです。
安心は幻想から生まれていたようです。

今を盛りと咲いている花たちも幻想なのかもしれません。

ジエビネ


photo&report 石野治蔵 (石乃 改め 石野)

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