こんにちは!花たち ツツジの花柄摘み 2020.05.05  

今日はこどもの日
しかし 子供たちも大人たちも家の中にいるのです。しかたなく。

早朝、霧に包まれていました。蜘蛛の巣が目立ちました。今は晴れています。

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲いている花たちを紹介します。

ピンクつつじの花柄
レッドつつじの花柄

花を楽しんだあとに、花柄を摘み取ります。
この作業が実にメンドクサイ
でも、これをやっておかないと、来年、うまくは咲いてくれません。
また、同時に剪定もしておきます。でないと樹形が乱れます。

花柄摘みに手がかかるのはまず、ツツジ、アセビ、これから花を付けるサツキツツジ。
種の元になる子房も一緒に摘み取ります。ツツジの類はそれを持ってむしり取りますが、アセビは引っ張っても取れないので一つ一つはさみでチョン切ります。実にメンドクサイ。

「まだ満開だよ」と言われても、盛りを過ぎたなと思ったら、容赦なく摘み取ります。
時期を逃すと、さらにメンドクサクなりますから。


最後までコントか本当か分からない手品のように消えたおじさん(大坂市 澤田佳世子)

新聞に載っていた歌です。
朝日新聞2020年4月26日、日曜版の「朝日 歌壇」。
選者の評に、「コロナウイルスを読んだ歌が多いのはもちろんだが、志村けんさんの急逝を歌った歌が多かった」とありました。馬場あき子さんと永田和宏さんと、取り上げた選者が二人もありました。
ウイルスに感染したためにあっけなくこの世を去ってしまった志村さん。
そのことを、志村さんのノリで軽~く表現して、絶妙の志村挽歌になっていると思います。
私なども、志村さんの突然死で新型コロナウィルスの恐ろしさを、あらためて知ったものです。

挽歌 ばんか いいなぁ
私があの世に行くときは…
志村さんはチョウ有名だったからなぁ
そうだ 自分で作っとこっト

こどもの日だからネ
兜くらい飾らなきゃ

photo and report  石野治蔵

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こんにちは!花たち ヒメウツギとクサノオウ 2020.05.04(月) 

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲く花たちを紹介します。

午前中小雨、午後曇

ヒメウツギ
その花
小さな花がかたまっています。
その一つひとつをよく見ると、きれいなもんだナーと感心します。

ウツギにもいろんな種類があります。我が家の庭に咲くのはヒメウツギ。
樹形も花も小さいです。新芽が伸びると止めるので大きくはなりません。
「卯の花の 匂う垣根に 時鳥 早も来鳴きて」と歌いますが、今年はまだホトトギスの忍音(しのびね)を聞きません。

先月、4月22日の朝日新聞夕刊にある「地球防衛家のヒトビト」(しりあがり寿さん)の四コママンガには感心しました。
この家のお父さんが、コロナ対策のために誰もいなくなった都会の道路を歩いています。そして、ふと、ゴホゴホと咳。「マズイ」と気づいてあたりをキョロキョロ。でも、誰もいません。
四コマめには、「咳(せき)をしてもひとり」。

この有名な句を、この時期に、絶妙なタイミングで一投。
おかしみと寂しさと皮肉と、こんなマンガを見ることができて、生きてて良かった。

クサノオウ
先月から咲いていました
もっと背丈が伸びます
その花
先に咲いたものは種になって篋に入っています


クサノオウという名前ですが、どんなことからその名になったのか不思議です。「草の王」と書いてみると、実物の感じとはぜんぜん違いますから、こうは書かないことは確か。
ネット情報によると、毒草だそうで、漢方では薬用されるとありました。
茎を傷つけて出る液でかぶれる人もあるそうです。

「毒が薬になる、薬も毒になるときがある」

(そうつぶやいてみて、何かいいナー)

photo & report 石野治蔵

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こんにちは!花たち 2020.05.01(金)晴 キンラン・ギンランを訪ねる

 茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲く花たちを紹介します。

キンラン
キンラン(金蘭)というより、黄色い蘭でキラン(黄蘭)という方がいいように思えます
ギンラン(銀蘭)
今年は見つけられず、去年撮影の画像です

自宅から歩いて1時間ほどのところに、藤沢市が管理している谷戸(やと)があります。
そう大きくはない谷で、中央に小さな水の流れがあり、その両側は低地(昔は水田)、さらにその両側は傾斜地で雑木林、それを上り詰めると台地上になって畑が展開しています。
ここに都市の中では消え去った小さな生き物や昔からの植物などが生き延びていて、藤沢市はそれらを保護しているのです。
虫が好き、植物が好きという人にとってはワクワクするところでしょうが、私にとっては、この時期だけに花を開くキンランとギンランが見られるということだけで、出かけました。

谷戸の奥は去年と変わってはいませんでした
中央湿地の両側にある雑木林の中に去年はキンラン・ギンランがひっそりと咲いていました
谷戸の中央の低地と水の流れ
去年(2019)撮影

去年(2019年)も5月1日に訪れました。
野草に詳しいFUKAWAさんが案内してくれました。
その時はキンランもギンランも見ることができました。
しかし、今年はギンランの花は一本も見つけることができませんでした。
雑木林の中が明るくなっていて、倒木を処理したような跡があちらこちらにありました。おそらく去年10月の台風で大きな木が倒れたのでしょう。林内の様子が変わって、キンランより繊細なギンランが影響を受けているものと思われます。
さらに驚いたのは、谷戸への入り口部分が大きく整備されていたことです。立ててある看板には公園整備と書いてありました。

谷戸の奥を向いて
谷戸の入口を向いて

2020年4月3日(金)朝日新聞 に「福岡伸一の動的平衡―ウイルスという存在」というコラムが載っていました。
これを読んで、私は目からうろこが落ちる思いでした。要点を抜き書きすると次のとおりです。

今、新型コロナウィルスは忌み嫌われているが、宿主(例えばヒト)がウイルスに感染するのは、「宿主側が極めて積極的に、ウイルスを招き入れている」からである。
なぜそんな仕組みになっているかというと、「ウイルスこそが進化を加速してくれるから」なのだ。 どういうことかというと、「親から子に遺伝する情報は垂直方向にしか伝わらない。しかしウイルスのような存在があれば、情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる」
「(ウイルスは)おそらく宿主に全く気づかれることなく、(種の間の)行き来を繰り返し、さまようウイルスは数多く存在していることだろう」

筆者は続ける。
「この(ウイルスの)運動は宿主に病気をもたらし、死をももたらす」
しかし「遺伝情報の水平移動は生命系全体の利他的なツールとして、情報交換と包摂に役立っていった」
さらに「病気は免疫システムの動的平衡を揺らし、新しい平衡状態を求めることに役立つ」
「個体の死は、その個体が占有していた生態学的な地位、つまりニッチを、新しい生命に手渡すという、生態系全体の動的平衡を促進する行為である」

このコラムは、私に、生命と死とを宗教とは違う地盤で考えさせてくれました。 

photo & report 石野治蔵

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こんにちは!花たち 2020.05.01(晴 風が強い) カザグルマ

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲く花たちを紹介します。

カザグルマが咲きました
5月の風に回る風車(かざぐるま)のように

コロナウイルスがおさまりません。

連日の報道はコロナのことで持ちきりです。
その中に、「この騒ぎによって世の中の仕組みが大きく変わるだろう」という意見を幾つか読みました。
過去にも、ペスト・天然痘・コレラ・スペイン風邪などという世界的に蔓延した感染症があって、その都度、世の中が大きく変わったという記事がありました(2020年4月15日 朝日新聞)。ペストは、およそ650年の昔、ヨーロッパで猛威をふるい、それが終息したあとに、ルネサンスが起こり、資本主義、自由主義経済が始まり、あらたなスポーツのゴルフが生まれたという説を紹介してありました。
不勉強のわたしは、びっくりしました。
今回の新型コロナも大変な騒ぎを引き起こしていますので、これを乗り越えた後に、社会の根幹にかかわるような何かが変化するのかも知れません。

そこで、心配性のわたしは思うのです。
変わるといったって、良い方に変わるばかりではないだろう。
今よりもっと窮屈で、もっとせっかちな世の中になることだってあるだろう。
そうなったら、いま書いているような、あっても無くてもどっちでもいいようなことを書いている暇はなくなるのだろうなと。

大きなつぼみを二つも従えています
蔓を伸ばして何かに巻き付きながら大きくなりますので、ツバキの木に這わせてあります

今はクレマチスが好まれているようです。
しかし、清楚で、自己主張しなくて、それでいて凛としている、和風のカザグルマ(風車)もなかなかいいものです。

photo & report 石野治蔵

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こんにちは!花たち 2020.04.28 オドリコソウ・ヒメオドリコソウ

茅ヶ崎市芹沢から、近所や庭に咲いている花たちを紹介します。

オドリコソウ

私の住む芹沢の隣にあたる堤地区の、ある旧家を訪ねたことがあります。
屋敷の裏手はとても広い傾斜地で、その一角にオドリコソウの群落がありました。

シソ科に属するのでその葉は紫蘇に似ています。
柔らかで華やかな花を咲かせるので園芸種のように見えますが、野草です。
昔はいたる所に姿を見せていたことでしょう。

Wikipediaに、その名の由来は、牧野植物図鑑を引いて、花の形が「笠を被って踊る踊り子に似ていることによる」とありました。

黄色の花の、斑入りのオドリコソウ
小苗をいただいたものですが、園芸種かも知れません
ヒメオドリコソウ

オドリコソウに似ている名前のヒメオドリコソウという植物があります。
こちらは畑のふちや道ばたに普通に見ることができます。
明治時代にヨーロッパからもたらされた帰化植物とネット情報に書かれています。
シソ科オドリコソウ属でオドリコソウとは仲間同士です。しかし見た目はずいぶん違います。
庭の中に入り込むことはありませんが、浸入してくれば即、退治される運命でしょう。

写真は近所の道ばたで撮影しました。

photo & report  石野治蔵

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