茅ヶ崎23ヶ村調査勉強会 中島村の歴史年表を作る 2018/05/15

午前中は郷土歴史民俗勉強会(東哲郎さん「茅ヶ崎の別荘」)、午後は引き続きこの23ヶ村調査勉強会でした。

茅ヶ崎23ヶ村調査勉強会も2年目に入りました。
茅ヶ崎郷土会と茅ヶ崎丸ごと博物館の会との合同作業です。

今年10月に予定している「市民文化祭」でその一部でも発表したいものだと、一同がんばっています。
今、中島村歴史年表を作っています。
茅ヶ崎市史をはじめ明治時代の巡査 石上憲定の日記などを資料として、中島に関係する項目を抜き書きしているところです。
茅ヶ崎の年表は、『茅ヶ崎市史』5に収録のものと、樋田豊広会員の労作『茅ヶ崎・寒川歴史年表』平成20年4版が知られています。特に樋田会員の年表は、「よくぞこれまで」と感心します。
この23ヶ村調査勉強会は地味な作業ですが、興味があって参加してみたいというような人を待っております。
原則、毎月の第1と第3火曜日の午後、福祉会館でおこなっています。

photo & report 平野会員

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郷土会 Study Room 東 哲郎さん「茅ヶ崎の別荘」 2018.05.15

東 哲郎さんの熱弁

平成30年度の1回目です。
明治時代を迎えて、世の中が新しい方向性を求めて右往左往する中、大きな出来事が天から降ってきた。鉄道―東海道線が当時の茅ヶ崎村と松林村とを東西に横切って敷設されたのである。明治20年(1887)のこと。鉄道は通ったが停車場は作られなかった。藤沢駅の次の駅は平塚駅。
2年後には横須賀線も敷設された。そして、大磯、逗子、葉山などに別荘地の開発が始まり、地域開発と経済効果に対する関心が湧き起こった。
茅ヶ崎にも停車場を! 駅はこの地の開発にとって欠かせない!当時の人々はそう思ったことだろう。
明治22年、茅ヶ崎村、鶴嶺村、松林村、小出村ができた。
同27年(1894)伊藤里之助が茅ヶ崎村村長になった。このころ、駅の誘致運動が盛んにおこなわれていた。
伊藤里之助は頭を悩ませていた。茅ヶ崎の将来像をどのように描こうかと。
茅ヶ崎村とその東側にある松林村は相模湾に面している。しかし、両村のちょうど鉄道線路の南側一帯は砂地で耕作地としては不適だった。
里之助は考えた。この役に立っていない土地を別荘地として開発できないものか。
里之助の活動が始まった。茅ヶ崎駅の開設に向けた運動が。駅ができれば人を呼ぶこともできる。地元の農産物・水産物の輸送にも便だ。
明治29年(1896)当時一番の人気役者、九代目市川團十郎が松林村小和田の一角に6千坪の敷地を購入した。同年には医者須田経哲も茅ヶ崎に移り住んだ。
茅ヶ崎駅の開設が近いことを見こしてのことだろう。
明治31年6月、東海道線茅ヶ崎駅ができた。
このことを契機にして、伊藤里之助の都市プランニングが動き始めた。別荘地開発はその中の重要プロジェクトだった。

東 哲郎さんの話の一部を、勝手に換骨奪胎して文章化しました。
たくさんの資料を用意して、たいへん面白く話していただきました。東さんにお礼を申し上げます。

今年度の茅ヶ崎郷土会の史跡めぐりと郷土歴史民俗勉強会は、茅ヶ崎の別荘にテーマとしています。
このあとも、東さんの「別荘の話」は続きます。次は9月18日(火)「箕作一族と柳田国男」12月18日(火)「土井別荘と石川村」。ともに時間は10:00から、場所福祉会館を予定しています。

photo & report 平野会員

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大岡越前祭に忠相公(ただすけこう)写真展を開く 18/4/21~22 晴

今年も大岡越前祭が行われています。63回目だそうです。

市総合体育館の前で産業フェアが、

堤にある浄見寺の近くで地元まつり(21日のみ)が行われました。

江戸町奉行をつとめた大岡忠相(おおおかただすけ)が有名です。現在のご当主は14代目で、90歳を超してお元気だそうです。東京にお住まいです。
江戸時代に大岡家の先祖が堤村(現在の茅ヶ崎市堤)を領地としたことから、そこに菩提寺として浄見寺を建て、当地と大岡家の関係が生まれました。
大正元年(1912)に忠相公に従四位の位が追贈されたことを記念して大岡祭が始まりました。今は「大岡越前祭」といいます。

この催しに合わせ、茅ヶ崎郷土会は「大岡越前守忠相公遺跡写真展」を行っています。
いつもは市民文化会館の展示場を使いますが、工事中のために去年、今年と総合体育館内で行います。

浄見寺近くでは、寺の隣にある古民家―民俗資料館旧和田家住宅ーの土間が展示場です。両方とも私たちが用意したパンフレットが足りないようです。

また、この日、浄見寺では越前守の法要が行われ、14代ご当主の名代として15代ご夫妻がお見えでした。式の最後にご挨拶なさいました。

浄見寺には大岡家一族の墓地があります。21日(土)には、忠相公の墓石が紅白の幕で飾られていました。

本堂内の供養では、参列者は次々にお焼香をおこないました。

photo & report 平野会員

茅ヶ崎郷土会 会員がんばる! 18/2/18~22

松林 丸ごとふるさと発見博物館が行われました。
市立松林公民館で、2月17日(土)から23日(金)まで。主催は茅ヶ崎市教育委員会社会教育課。
ちがさき丸ごとふるさと発見博物館の会をはじめ、多くの人たちが協力しました。
茅ヶ崎郷土会も、いくつかのコマで講師などをつとめました。

「長福寺の七里様」
「長福寺の七里様」という題で
・紀州藩七里役所のこと
・相模国準四国八十八ヶ所のこと
・茅ヶ崎郷土会の23ヶ村調査のことを
源会員がお話ししました。18日の午後。

芋だんごづくり
「芋だんごをつくろう!」の手ほどきには前田会員も一肌を脱ぎました。「手つきが・・・!」と賞賛しきりでした。おいしい芋だんごができました。20日の午前中でした。
レシピは次のとおりです。
材料(3~5人分)
・サツマイモの粉(市販のもの) 200g
(サツマイモの粉は、皮をむき薄く切ったイモを乾燥させて粉にしたもの。自然食品の店やインターネットで購入するこができる。)
・熱湯 200㏄~230㏄
・お好みで、つけて食べるものとして〈きな粉大さじ3 砂糖大さじ2 塩少々〉
※芋だんごは冷めると固くなるので熱々のうちに食べる
※冷めた芋だんごは焼いて食べるとよい
作り方
① ボウルにサツマイモの粉を入れ、熱湯をまわし入れ、菜箸で手早くかき混ぜる
② 手で触れるくらいになったら、耳たぶくらいの軟らかさになるまでよく捏ねる。
捏ねれば捏ねるほどに弾力が出て、食感がよくなる。
③ ②を片手で握り形を作る。または、丸めて真ん中をつぶしてもよい。写真2が握り形、写真3が丸めたもの。
④ 蒸し器にクッキングシートを敷き、だんごを並べる。重ね置きしても大丈夫。蒸気の上った蒸し器で10分~15分強火で蒸す。
⑤ 熱々の芋だんごに、きな粉をつけて食べる。
※サツマイモの粉に、サツマイモの1㌢角切りにしたものを入れると、美味しい仕上がりとなる。

「茅ヶ崎かるた」のかるた取り大会
20日から22日まで午後にもうけられていた”こどもタイム”の中で、茅ヶ崎郷土会で作った「茅ヶ崎かるた」のかるたとり大会をしました。
学校から帰ったこどもたちが大勢やってきました。
前田、山本、源、平野会員がお手伝いをしました。
一番多く札を取ったこどもにはトップ賞の賞状と記念品をあげました。
こどもたちは熱の入った試合を繰り返しました。札が取れずにベソをかいていましたが、何度も挑戦して、最後はトップ賞をもらった子もいました。

「赤羽根の地名に関わる歴史」
郷土会勢でトリをつとめたのは、「赤羽根の地名に関わる歴史」を講演した岡崎会員。市文化財保護審議会委員の立場でつとめました。
最終日の23日午前中でした。

 

photo 片田会員 前田会員 平野会員 加藤幹雄さん
report 平野会員

茅ヶ崎郷土会 発足の新聞記事 18/02/11

茅ヶ崎郷土会が発足したのは「昭和28年4月」と言われてきました。

このことが何に基づくものかが分からず、ずっと気になっていました。

そんな中で、『創立五十周年記念 「郷土ちがさき」百号のあゆみ』(平成16年9月 茅ヶ崎郷土会刊)があることが分かり、この58頁に
「s28.4.24 神奈川新聞 郷土会設立の記事掲載」とありました。

この神奈川新聞の記事を読みたくて、新聞社に問い合わせたところ
「古い新聞を撮影したマイクロフィルムを図書館に配ってあるので、図書館で見ることが出来ます」ということでした。

藤沢市立図書館に保管されていて、湘南台の本館で見ることができました。
プリントアウトしてきた画像がこれです。


創立記事は三つに分断されていますが、棒線の囲みが目的の部分です。
上部の「神奈川新聞」は別の場所に印刷されていたものを貼り付けました。
神奈川新聞社からは
「著作権の年限が切れているので、印刷などにも使ってかまいません」
といわれました。  

元々画像は不鮮明でしたが、読みにくいので次に書き抜いておきます。

神奈川新聞 昭和28年4月24日(金曜日)二版(2) 横須賀・湘南版

賛成のお方はどうぞ
茅ヶ崎郷土会
茅ヶ崎市の有志の肝入りで、最近茅ヶ崎郷土会というのが設立された。しかつめらしい規約はなく、互に漫然と集まるところにいろいろなものが生まれ、各自/
がそのなかから好きなものをつかめばよいといっている。
行事は史蹟めぐり、展覧会、講演会、読書会、座談会、書画その他の鑑賞会や他の文化団体との交流をする。会費は一年分五十円、会長や幹事はないが市内円蔵の鶴田/
栄太郎氏宅が事務所になっている。新倉政一、久保田一三、石井千賀江の諸氏のほか、寒川、小出などからも参加者があり、新会員を広く募集している。

(「/」は紙面で、段が変わっていることをあらわします。)

新聞にある「小出」は、昭和28年(1953)は別の行政体でした。
今年、平成30年(2018)4月で、茅ヶ崎郷土会の年齢は満65歳になります。

report 平野会員

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