第47回 茅ヶ崎市郷土芸能大会開かれる 2019.11.24(日)

令和元年度の茅ヶ崎市郷土芸能大会が開かれた。
市教育委員会の主催事業で、茅ヶ崎郷土芸能保存協会に委託しての開催である。
茅ヶ崎郷土会の役員は、この芸能保存協会の役員も兼ねていて、芸能大会の実施を補佐し、また保存協会諸役を分担している。
芸能大会は、毎年11月の最後の日曜日に行うことがこの数年続いている。
もう47回目である。
初回は、昭和47(1972)年11月29日(水)と記録されている。
昭和天皇が重病だった昭和63(1988)年に自粛したほかは、毎年行われてきた。

46回(2018年11月25日:日)の様子

45回(2017年11月23日:木〈祝日〉)の様子

50年ほど以前、茅ヶ崎市も都市化が進んでおり、景観や市民の生活様式などが大きく変化していた。そのような中、郷土芸能も消滅の危機に直面していて、保存の手立てが模索されていた。これは全国的なことで、神奈川県内の各市町村も教育委員会が主になって、文化財保護のために芸能大会を開催するようになっていた。

その頃、郷土会の会長だった塩川健寿(たけひさ)さんは、市内各地に伝わる芸能に対し、一堂に会しての大会出演を働きかけ、初回が実現したのである。
記録に、一回目は教育委員会と茅ヶ崎郷土会との共催、二回目から四回目までは郷土会への委託、五回目は、あらたに組織された「茅ヶ崎郷土芸能保存協会」への委託と変わったとあり、現在に至っている。

大会開催のPRをはじめ、当日は郷土会会員が総合受付、駐車場の管理、客席の見守りや案内などを分担して、長年この催しを下支えしてきたのだが、近年は高齢化のために、今までのようなお手伝いができかねることも生じてきた。
しかしながら、舞台の上では、ますます技を磨いた各芸能が、今年も盛大に名演技を披露していた。

出演団体と演目は次のとおり。
出演順に紹介する。
12時開場 13時開演 16時終演

 

photo 前田会員・平野会員
report 平野会員

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郷土会Study Room 東哲郎さん 江戸時代を学ぶためにー村に残る古文書」2019.11.19(火)

茅ヶ崎の歴史を学ぶに、歴史上の事柄を学ぶ機会は多いが、学び方、つまり方法論の勉強は少なかったように思います。
そこで今回、東哲郎さんに、江戸時代の歴史を調べるための基礎知識として、地元に残る古文書について話してくださいとお願いしました。
なるべく素人向けに話してくださいと注文を付けました。聞いている私たちは素人ですので。

もちろん、この日の一回の話を聞いたからといって目的が達せられたとは思えません。しかし方法論を学ぶための「初めの一歩」にはなったのでないかと、編集子は思っています。
次に何をテーマとするか。
東さんの話を聞いたあとの反省会の中で出ていた「江戸時代の村運営の仕組み」(村役人と村びと)、あるいは「領主と村」などはどうでしょうか。
会員のご意見を待っています。

東さんが配ったレジュメの一部を紹介しておきます。
①江戸時代の古文書とは
支配 触書・達・廻状・差紙・上申
検知 検地帳・野帳・検地絵図
年貢 年貢割付長・名寄帳・年貢皆済目録・定免願
村政 村明細帳・村入用帳・村絵図・五人組帳
土地 質地証文・店請証文
人口 宗門人別帳・人別送り状・奉公人請状
賃借 金子借用証文
経営 大福帳・金銭出し入れ帳
祝儀、不祝儀 祝儀帳・香典帳
旅行 道中記
手習 手習い帳・寺子帳
農事 水利申し合わせ・農書
助郷 助郷帳・伝馬役書上
信仰 檀家書上・祖師遠忌

②古記録
日記 日記・記録(事例 藤間柳庵『雨窓雑書』など)

③書体
お家流(青蓮院流) 京都粟田口の青蓮院の門跡、尊円法親王(1298~1356)が流祖。第92第伏見天皇の第6皇子。小野道風・藤原行成らの書を学んだ。草書体の草風が全国に普及し、武家社会の文字として明治維新まで続いた。江戸時代の寺子屋や印刷物(木版)の文字として全国で用いられた。明治に入り活字による印刷が始まると廃れた。

この書体が全国で使われたために、言葉は通じにくかった九州の人も東北地方の人と意思を通じることができたということでした。

photo&report 編集子

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茅ヶ崎郷土会11月理事会記録

2019年11月08日(金)午前中に、毎月行っている当会の11月理事会を開きました。
今まで、理事会の内容は公開していませんでしたが、会員にもその内容を知っていただくために、主要な審議事項についてここに掲載していこうと思います。

現在、茅ヶ崎郷土会の役員は会長の他に12人体制です。
各自、担当分野を持って会の運営に努めているところです。
この日の出席は8人でした。
検討したこと 次の5件。
①今月16日(土)に予定されている史跡・文化財めぐり「海老名市に相模国分寺跡、海老名氏の遺跡を訪ねる」の確認。
②来年1月25日(土)に予定されている史跡・文化財めぐり―市内編―「柳島から南湖を訪ねる」の時間割、コースの相談及び広報誌に掲載依頼について。
③来年1月1日発行予定の「郷土ちがさき」147号、原稿集めについて。
④年度後半期に入会した会員の年会費について。
⑤来年度の事業計画について。
 ・勉強会の担当者について。
 ・史跡文化財めぐりの計画を1月中に作成すること。市内2件、市外3件。
その他
 今月24日(日)に行われる第47回茅ヶ崎市郷土芸能大会のポスター、チラシの配布。

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写真展 ちがさき風景各地各所・相模川河口近くの野鳥たち 展示場風景 ― 2019.10.08撮影―

2019年度茅ヶ崎市民文化祭に参加

今年も、茅ヶ崎市民文化祭が始まりました。
茅ヶ崎郷土会は「ちがさき風景各地各所」と「相模川河口近くの野鳥たち」の写真展をもって参加しています。

茅ヶ崎市役所一階の市民ふれあいプラザが会場です。

2019年10月7日(月)から11日(金)までの五日間
午前10時から午後4時まで。最終日の11日は12時まで

「ちがさき風景」は約50年前に撮影の写真をはじめとして、市内のスポット撮影や各種の民俗行事などを紹介しています。
郷土会会員が手分けして撮影しました。

冬の富士山・茅ヶ崎に雪が降る・海岸の気嵐(けあらし)・サイトヤキ(ドンド焼き)・稲荷講などなど

「相模川河口の野鳥たち」は杉山会員が撮りためていた野鳥の写真を、名前で五十音順に30種のみ紹介しています。アオサギからキアシシギまで。 残りは機会をみて紹介します。 市の鳥、シジュウカラは「シ」で始まるので今回は含みません。

相模川河口近くの野鳥たち 主に市内の柳島で撮影した写真です。このパネルはアオサギの4態。
小出川の柳島に現れて話題になっているまいごのカピバラも紹介しています。

会場で配っているパンフレットです。
クリックするとPDFファイルが開きます。

photo&report 平野会員

茅ヶ崎郷土会のHPについて 懇談会 開く

2019年4月2日(火) 10:00~12:00
うみかぜテラス1F-1集会室にて

茅ヶ崎郷土会がホームページ(バージョンⅡ 赤い朝日の烏帽子岩)を立ち上げてから1年3ヶ月が過ぎました。
そこで、会のHPを見ている会員、記事を投稿している会員、画像を提供している会員、会員でなくとも見ている人たちに集まって貰って懇談会を開きました。
パソコンとプロジェクターを会場に持ち込んで、まずホームページを投影しながら、その概要を説明しました。

懇談会に移るに際し、当面の課題を
① より多くの人の興味を引き、より多くの方に見て貰えるHPにするにはどのような工夫が必要か
② 郷土会がHPを運営することに、どのようなメリットがあるか
の2点に絞り込んで行きたい旨をお話ししました。

出席者は、この写真を撮影した筆者も入れて9人。 多くはなかったのですが、2時間の間、熱心な意見交換が続きました。

聞き逃せない提案や、取り組まなければいけない問題点の指摘がたくさんありました。

①ホームページのメニューにある「これからの行事予定」を一番先に見られる位置に移す方がいい。
②ホームページの内容は記録となり、データベースになる。
③対外的にも発信する必要がある。
④皆さんの家庭にある、昔の写真を提供して欲しい。(これは私の発言。ちまたのニュースだけでなく、昔に撮影された風景や祭礼などの写真も掲載していきたいのでという趣旨で。)加えてタイムリーな写真があったら送信して欲しいと言いました。
⑤協力者を増やす。(多くの方から、ニュースや話題を提供頂ければ内容が豊富になるという発言。)
⑥記事の感想など、コメントが来れば読者との接点が生まれる。
⑦トップページを見やすくする必要がある。(このご意見に対しては、私にはそれを実現できる技量が不足しております、とお応えしました。誰か助けてー。)
⑧あるサークルのホームページをかつて立ち上げたが、負担が大きく、挫折した体験がある。
⑨人物紹介のような身近な内容があってもいいのではないか。
⑩二十三ヶ村の調査(というのを今、郷土会でおこなっております)に協力していただいた方の紹介はどうだろう?
⑪杉山会員の野鳥の紹介コーナーは、写真と説明があって良い。
⑫坂井会員が写している膨大な写真もどこかで活用したい。
⑬各地の郷土史サークルで、HPを公開しているところとリンクを張らして貰えると、より多くの方が見る機会となる。

 今後これらの意見を生かしながらHPの更新に努めたいと思っています。

photo & report HIRANO会員

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