茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (59)ツバメ

茅ヶ崎の南西部(主に柳島・相模川の河口付近)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。  【杉山 全】

ツバメたちの相談

耕耘機がならしていった畑に、ツバメたちが集まって何かを相談していた。
7月の暑い日だった。
どちらのご夫婦も子育てが終わって、これから集団生活に移る時期なので、その相談だったのかな。

ツバメは日本より南の暖かい国で冬を越します。
3月頃渡って来て、卵を産み、子育てしてまた南の国に帰ります。
巣作り、産卵は市街地から里山までの、人家、商店、ビルの軒下などに、土に草を混ぜてお椀形の巣をつくって繁殖します。カラスなどから護るためと言われています。
昔は、軒下や人家の中に巣をかけると縁起がいいと、喜ばれました。今の住宅はツバメが入り込める隙間はありません。また、巣の下を汚すので嫌う人も多いようです。
早朝ウォーキングの途中などで、田んぼの上を集団で飛び回っている姿を良く見かけます。稲を荒らす害虫を食べている、ツバメは益鳥だよとも言われ大切にされていました。
尾羽が長く先が二つにわかれているので、男性が正装のときに着る、先が二つに分かれた洋服を燕尾服(えんびふく)といいます。

巣作りにはげむツバメたち

植物の繊維などを集める。
泥も集める。
それらを積み上げて、こんな巣を作る。
ヒナが孵って大きくなり、巣離れした。
口の周りが黄色くて、幼鳥だとわかる。
こちらが成鳥、向こうが子ども。
お母さんが言いました。
「お前はね~ これから一人で生きていくんだよ」

巣立ちした子どもたちは親鳥と分かれて、集団生活に入ります。
それから南の国に帰っていきます。

photo 杉山会員
report 平野会員

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