2020年1月27日(月)9時30分~11時30分
市民活動サポートセンターで、8人の参加を得て今年最初の理事会が開かれた。
議題1 1月25日(土)に実施した297回史跡・文化財めぐり(市内 柳島から南湖コース編)について
○教育委員会の後援名義を受けて「広報ちがさき」1月1日号にPR記事を掲載した。下見は1月20日(月)に行った。本番の25日当日は寒くもなく外出には適当は天候だった。会員外から19名の参加申込があり、事前の欠席連絡2人、無断欠席1人があった。会員から15人参加、総勢31人で実施した。この人数で移動時に列が伸びることもあったが、事故はなかった。
○会員外から小学生1人とその母親の参加があった。当会の事業に小学生の参加は殆どないので、土曜日に実施した結果だった。
○見学ヶ所は6ヶ所。①善福寺は会員S氏説明、②柳島八幡宮は会員S氏説明、③藤間家住宅は職員に説明依頼、④南湖院記念太陽の里庭園(南湖院第一病舎など)は職員のK氏に説明依頼、⑤南湖下町住吉神社は会員外のI氏に説明依頼、⑥南湖仲町八雲神社は会員H氏説明。会員外に依頼した説明は、各氏それぞれの担当ヶ所に詳しく、丁寧で分かりやすかった。
○見学について特記すべきは、①において本堂の中に木造九頭竜像を公開して頂いたこと、②において地元の協力で拝殿と神輿殿を開扉して頂いたこと、③~⑤は関係者の説明を得て丁寧で詳しかったこと(⑤を説明したI氏は明治初期に勧請した人の子孫だった)。
○会員外の参加者から4人の入会希望者があった。広報誌でPRしたためで、当初の目的が達せられた。
○反省すべき点は、①実施時間の割に見学ヶ所が多すぎたこと。移動時間は削ることができないので、説明を途中で切り上げざるを得ず、説明者に対して申し訳なかった。柳島か南湖か一方に絞るべきだった。②道幅の狭いところもあり、移動の仕方・歩き方を最初に注意しておくべきだった。
議題2 2020年度の史跡・文化財めぐり(市外)について
担当の山本会員提案の、「城跡めぐり」と「祭礼めぐり」各7コースを検討した。
○城跡めぐり 7コース
①小机城址と城跡まつり―横浜市、②茅ヶ崎城址と横浜市博など―横浜市、③丸山城址と高部屋神社―伊勢原市、④玉縄城址と周辺寺院―鎌倉市、⑤石垣山城址と石切場跡―小田原市、⑥早川城址―綾瀬市、⑦深見城址と深見神社―大和市
以上の中から、実施時期は次に検討するとして、次の3コースを市外めぐりに取り上げることになった。
①横浜市港北区(小机城跡、雲松院、茅ヶ崎城跡、横浜市歴史博物館、大塚・歳勝土遺跡)、
②伊勢原市(丸山城跡、高部屋神社、太田道灌ゆかりの地)、
③鎌倉市(玉縄城址、龍宝寺、久成寺)
○祭礼 7コース
①貴船神社船祭―真鶴町、②高来神社御船祭―大磯町、③皇大神宮いっとき祭―藤沢市、④御霊神社面掛行列―鎌倉市、⑤江ノ島天王祭―藤沢市・鎌倉市、⑥鶴岡八幡宮丸山稲荷火焚祭―鎌倉市、⑦鶴見神社鶴見の田祭り―横浜市鶴見区
祭礼コースは2020年度は取り上げないことになった。
○上記のほかに県内で行われる祭礼69例のリストが配布された。
議題3 2020年度の史跡・文化財めぐり(市内)について
○以前から意見として出ていた「鎌倉古道を歩く」を検討した。しかし、鎌倉古道に関するデータが少ないことから、さらに検討することになった。
「ちがさき丸ごとふるさと発見博物館企画展」の中で、2月17日(月)15:30~16:30に「講座 茅ヶ崎の鎌倉古道について」が(於 市役所1階市民ふれあいプラザ)、同月18日(火)10:00~12:00「茅ヶ崎の鎌倉古道を歩く」が行われることになっているという情報がもたらされた。
○めぐり市内編は、年間に2回実施するとなったが、どこを取り上げるか決まらなかった。
次回理事会 2月17日(月)9:30~ 於 市民活動サポートセンター
〈茅・郷土会日記 ―目次―へ〉
〈フロントページへ〉
郷土会 Study Room 加藤幹雄さん「石上巡査と中島」2020.1.21(火)
茅ヶ崎郷土会/ちがさき丸ごと博物館の会 共催
「石上巡査と中島」
―明治の巡査日記 石上憲定『自渉録』より―
お話し 加藤幹雄さん(ちがさき丸ごと博物館の会)
うみかぜテラス1F-1 10~12時

加藤さんの話は、次のように進められた。
1 はじめに 2 『明治の巡査日記 石上憲定「自渉録」』 3 石上憲定と耕餘塾 4 神奈川県警察の年表から 5 石上巡査と中島 6 まとめ
資料として配布されたプリント
『茅ヶ崎を彩った70人』中の石上定憲の頁コピー、『神奈川県警察史』上巻から、「明治の巡査日記―石上憲定「自渉録」をめぐって」(高村直助・東哲郎)から、パンフレット「ふるさとのほこり『耕餘塾』などで、
主資料は『「明治の巡査日記 石上憲定 自渉録」 中島関係一覧表』
主資料の「中島関係一覧表」は特に加藤幹雄さんの労作である。約700頁ある「石上巡査日記」から茅ヶ崎市中島に関係する項目を年代順に、頁番号、項目、日記の内容、備考に分けて一覧表にしたものであった。
茅ヶ崎郷土会では、現在、上記中島(江戸時代は中島村)の歴史をまとめている。加藤さんもこの作業に加わっていて、中島関係の史料を抽出するなかでこの一覧表を作ったと説明があった。一覧表には300~400件のリストが収録されているのである。
加藤さんの一覧表に中島村記事が最初に出てくるのは明治26年9月5日の記事(巡査日記の216頁)である。ここに、参考のためにこの頁を掲げておこう。
9月15日に「中島八百仙方ニ至リ、…」とある。以後、八百仙は日記に連日のように出てくる。にも係わらず、今、中島で八百仙とはどのような店だったかを聞いても、知っている人がいないのである。
『明治の巡査日記』は、解かれるべき不明な点も膨大な数を擁しているのである。茅ヶ崎郷土史上の格好のテキストと言うことができる。

茅ヶ崎市史史料集第一集 『明治の巡査日記』—石上憲定「自渉録」
平成9年3月31日 茅ヶ崎市発行 A4版 本文は709頁、解説は9頁からなる大冊である。
本書のまえがき、凡例、解説の中から引用して、『明治の巡査日記』を紹介しておこう。
発刊によせて
茅ヶ崎市長 根本康明
石上憲定は、明治18年から44年まで、藤沢警察署の巡査として本市域の今宿・西久保・小和田駐在所をはじめ、近隣の藤沢・鎌倉など各地で勤務を続けるなかで、日々の仕事や近隣住民との交流ぶりを丹念に綴り、当時の地域住民の生活の側面を伝えています。私たちは、その行間から日本が急激な近代化を進めていた頃の茅ヶ崎をはじめ、湘南地方の社会の様子を窺うことができる、日本近代史上でも類をみない貴重な史料に恵まれたといえましょう。
凡例
本書には明治19年6月以降大正7年4月まで、石上憲定が書き残した日記『千瓢記』『日誌』『自渉録』のうち、神奈川県高座郡の警察官として勤務した明治19年6月から退職直後の明治45年3月までの記載を、原本のまま年次順に収録した。
解説(712頁)に次のように記されている。
石上家は、御子孫石上明生氏作成の「石上家々譜」によれば、慶長17(1612)年生まれの初代善太郎仁右衛門以来の幕臣であった。7代玄六義定(文政11年生 明治27年没)は御持小筒組にあったが、彰義隊、五稜郭の戦いに参加、東京で一時謹慎の後、明治2年(1869)年12月静岡藩浜松勤番組頭として和地山に移転、8年6月東京に移転し、18年8月には農商務省地質調査場雇となっている。
憲定(鐐太郎)は安政5(1858)年8月20日、義定・かつの長男として江戸本郷に生まれ、明治9年(1876)年3月から4年間、藤沢で小笠原東陽主宰の耕余塾で学んだ。母かつと東陽はともに姫路藩の出なので、何らかの縁故があったものかと考えられる。
13年3月羽鳥小学校の五級訓導となり、16年12月藤沢の宝田常吉二女さだ(慶應2年6月4日生)と結婚した。18年(1885)年10月神奈川県巡査を拝命、以後44年11月依願退職まで、高座郡署・藤沢警察署管内の巡査を続けた。その間大部分の次期を茅ヶ崎市域の勤務で過ごしている。
report 平野会員
〈茅・郷土会日記 ―目次―へ〉
〈フロントページへ〉
茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (40)コゲラ
茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。 生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。 【杉山 全】

柳島の旧藤間家や我が屋の近くで見た。
スズメほどの大きさで、日本最小のキツツキ。
地林から平地林、市街地の公園林にも生息する。
雑食性で、幹の中に潜む昆虫類を捕食するほか、秋には樹木の実もたべる。

餌になる虫を探しているのだろう。
photo&report 杉山会員
撮影場所 柳島
〈茅ヶ崎いろいろ―目次―へ 〉
〈茅ヶ崎の野鳥たち―南部の海辺編― 目次へ〉
〈茅ヶ崎の野鳥たち―北部の丘陵編― 目次へ〉
〈フロントページへ〉
茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (39)コクガン
茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。 生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。 【杉山 全】

デジカメを手にして間もないころ時、柳島海岸で遭遇しあわててシャッターを切った。
写真が鮮明でない、残念。
その後見かけていない。
岩礁などでアマモ、アオサ,イワノリなどを食べるそうだ。
Wikipediaに次のように書いてあった。
「繁殖地ではツンドラ、越冬地では内湾や海岸、河口、干潟、沿岸部の湖沼などに生息する。日本では1971年に国の天然記念物に指定されている。」

photo & report 杉山会員
〈茅ヶ崎いろいろ―目次―へ 〉
〈茅ヶ崎の野鳥たち―南部の海辺編― 目次へ〉
〈茅ヶ崎の野鳥たち―北部の丘陵編― 目次へ〉
〈フロントページへ〉
茅ヶ崎の野鳥たち 南部の海辺編 (38) コガモ
茅ヶ崎の南西部(主に柳島の海岸)で見かけた野鳥たちをアイウエオ順に紹介しています。 生態の説明文の一部は『ぱっと見分け観察を楽しむ 野鳥図鑑』(ナツメ社刊)から引用しました。 【杉山 全】

身近で見られるカモ類では、最も小さい体つきをしている。
冬に渡来し、小出川や、相模川河口で見られる。
ヨシなどが茂る縁に群れでいることが多い。
植物食で、草や海藻などを食べる。逆立ちして採食する姿もみられる。
日本で冬を越し、春先に北の国に帰ってこどもを育てる。そして、冬を迎える前に、再びこの地にやってくる。
photo & report 杉山会員
〈茅ヶ崎いろいろ―目次―へ 〉
〈茅ヶ崎の野鳥たち―南部の海辺編― 目次へ〉
〈茅ヶ崎の野鳥たち―北部の丘陵編― 目次へ〉
〈フロントページへ〉






